世界へ広がるKUMONの環境活動

日本国内の取り組み

公文教育研究会および国内グループ会社(公文エルアイエル、くもん出版、公文公教育研究所)では、「国内環境委員会」を中心に環境経営推進活動を推進しています。

2018年度の日本国内グループ会社全体の環境データは、2017年度比で、電気使用量:93.6%、紙使用量:79.0%、古紙リサイクル量:99.5%と良好な結果となりました。

公文教育研究会は2018年1月に全国規模で複合機を高機能機種へ入れ替え、併せて個人認識ができる「ICカード」の導入を図ることで個人の環境意識を高め、紙使用量を減らすことができました。また、「働き方創造」において、情報伝達・情報共有の方法が電子ベースに変化しています。書類の電子化が進むことで、さらに紙の使用量が減少することが期待されます。

くもん千葉DC(くもん出版のすべての商品を取り扱う物流倉庫)では、保管スペースから作業スペース、事務所を含むすべての区画の照明をLEDに切り替えました。また、倉庫の屋根を遮熱、断熱効果の高いものに更新したことで、冷暖房エネルギーも削減できました。さらに、業務の見直しやICTの導入により稼働時間が削減でき、省電力化とペーパーレス化も促進しています。

日本国内の環境データ

電気使用量とCO2排出量 紙使用量と古紙リサイクル量

国内グループ各社の取り組み

北米公文の取り組み

北米公文の本社は、2018年にエネルギー効率のよい新しい建物に移転しました。くもんグリーンチームでは、新しい建物のテナントや近隣の人々に、私たちがリサイクルや紙の使用、そして二酸化炭素排出量に関心があることを示しつつ、一緒に環境活動に取り組んでいきたいと考えています。

この周辺には、多数のたばこの吸殻が捨てられています。グリーンチームでは、アース・デーに喫煙場所を掃除し、重さ15ポンド以上のゴミと5ポンド以上の吸い殻を拾い集め、吸い殻はTerra Cycleを通してリサイクルに出しました。たばこの吸い殻は堆肥化できず、地球に最も影響を与える汚染物質です。このことを、全ての人々に意識づけたいと思いました。

くもんグリーンチームで目標としていることは、地面を掃除するなどの積極的な活動を通じて環境意識を高めることです。環境に優しくなるためには、ささいなことが大切になります。自分たちが模範となり、建物がより環境にやさしいものになるようにしたいと考えています。

また、社内では、花や植物、野菜の種を掲示板に貼り、ガーデニングを奨励しました。社員は好きな種の袋を取って家に持ち帰ることができます。隣には「もしあなたが何もしなければ、世界は変わらない※」と書かれた大きなポスターを貼り、社員の意識を高めています。

  • ※ドクター・スース「ロラックスおじさんの秘密の種」より

南米公文の取り組み

南米公文では2017年からLED照明への切り替えを開始しました。2017年の上半期に本社の照明を交換し、サンパウロ北支局も全ての照明を交換しました。また、新しく開局したサンパウロABC支局もLED照明を取り付けました。

ブラジルの物流拠点では、切れたランプを交換する際にLED照明に取り換えています。また、ブラジリア支局でも事務所の改修の際に、照明をLEDに交換しました。

LED照明を使用することで、蛍光灯に比べ電気使用量を約30%削減できる上、寿命が約13年長持ちします。今後は、このような形で徐々に他の支局の照明も、LEDに切り替えていく予定です。

さらに、照明を交換した結果、本社では明るさの平均が300~400ルクス※から、500~600ルクスと明るくなり、社員の健康にとってもよりよい環境が提供できるようになりました。

  • ※ルクスとは、照らされた面の明るさ(照度)を表すもの

アジア・オセアニア公文の取り組み

インドネシア公文は2018年に、現地法人設立25周年を迎えました。それを祝うために私たちが行った活動のひとつは、 Go Green – One Man One Tree(「自然環境を守ろう 一人、一本の木」)をテーマとした家族の集まりです。

これまで紙・水・電気使用量削減のために、数多くの環境活動を行ってきました。2018年は、これらの活動の質を向上させるとともに、社外へと活動を広げました。それがGo Greenの植樹です。

この Go Greenの家族の集まりは、各支局で行われました。スラバヤでは9月15日、バリでは9月30日、ジャカルタ本社では、9月29日に開催されました。125名のジャカルタの社員が家族と参加し、総勢287名がボゴールのグヌン・グデ・パンランゴ国立公園(Taman Nasional Gunung Gede  Pangrango) で植樹を行いました。すべての参加者が積極的に取り組み、約135本の木を植えました。

インドネシア公文はこの活動によって、自然環境を守ることに貢献したいと考えています。さらに、社員とその家族がこれらの活動をして、そのメッセージを周囲の環境に広めていくことを期待しています。

中国公文の取り組み

中国公文 の環境チームメンバーは、四半期ごとに環境データを確認し、その変化を分析しながら環境活動に取り組んでいます。2018年の第4四半期からは日常生活に使える環境保護活動のヒントを共有することで、日々の仕事や生活でも環境意識を高めるよう努めています。

まず、社内で環境データや環境ニュースを定期的に共有しています。電気や紙の使用量増加を真摯に捉えつつ、改善できたことを確認しています。社員は数値データを意識することで、さらなる努力をし、エネルギーや資源の削減に取り組むようになりました。

次に、Eメールで社員と環境情報やヒントを共有しています。上海公文 と広東公文 は、印刷した紙ではなく電子ファイルで情報を共有することを推奨しています。このように、職場においても、環境保護活動が習慣となるよう、全社員に対して積極的に活動を推進しています。

最後に、環境活動に関するヒントをプリンターやFAX、シュレッダーなどの電子機器に掲示しています。公文商貿 は、使用していない機器の電源を切ったり、省エネモードにしたりするなど、環境にやさしい行動を率先して行うよう社員に推奨しています。北京公文は両面印刷を推進して、印刷用紙を減らすようにしています。各オフィスではプリンターの隣に片面印刷の紙を入れる箱を置いて、社員がリサイクル用紙で印刷するよう促しています。

ヨーロッパ・アフリカ公文の取り組み

スペイン公文では、2017年に、環境経営を促進する取り組みの一環として、紙の使用量削減に努め、高品質で環境保護に配慮する用紙のみを使用することとしました。

2018年に実施した、オフィスのプリンター交換においては機器のレンタル契約料金を節約するというだけでなく、社内の印刷を、より効率的で、環境にやさしいものにすることに留意し、以下の点を考慮して機種を選定しました。

  1. 1. 私たちの環境を守るために最高水準を維持しようと努力し、環境の持続可能性にコミットするサプライヤーであること。
  2. 2. 供給プロセスを通して、難分解性の生物濃縮性物質や有毒物質、および重金属の使用を排除することにコミットするサプライヤーであること。
  3. 3. エネルギー効率の高い製品やソリューションを提供して、エネルギー使用量を減らし、エネルギーや二酸化炭素排出量を削減する技術に投資・使用しているサプライヤーであること。
  4. 4. むだを最小限に抑え、素材を再利用またはリサイクルし、資源を効率的に使用するよう設計された製品のサプライヤーであること。

これらの問題を解決する「環境にやさしい」プリンターを導入することで、私たちは、紙の使用量を把握するだけではなく、植林が必要な木の本数に換算することができるようになりました。このプリンター導入により、私たちはさらに環境に対する自分たちの責任を意識するようになりました。

  • ヨーロッパ・アフリカ公文(KEA)
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各年度の世界へ広がるKUMONの環境活動

外部パートナーとの環境保全活動

KUMON森の基金、WWFジャパンの森林保全活動支援、Present Treeの植林活動参画

外部パートナーとの環境保全活動

KUMON森の基金、WWFジャパンの森林保全活動支援、Present Treeの植林活動参画

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