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Vol.468 2023.01.24

公文書写―「書く」と「描く」

「好き」と思うこと、
自分のペースで楽しむ
~居心地のよい空間~

KUMONは自らの可能性を追求し続け、自分の人生を力強く切り拓く土台となる力を身につけてほしいと願っています。
今回紹介するYさんは、4歳で公文書写教室に入会し、その後も15年間続けてこられました。文字の上達はもちろんのこと、集中力や物事に挑戦する力も養われたそうです。そして2023年4月からは、憧れていた「劇団四季」の仕事に就きます。夢を叶える土台にもなった、公文書写で培われた力などをご紹介します。

目次

長く続ける秘訣
公文書写―「書く」と「描く」
姉二人が通っていたこともあり、私が公文書写を始めたのは自然の流れでした。姉についていって「気づいたら習っていた」という感じです。ひらがなの読み書きも十分ではありませんでしたが、4か月が経った頃には、すべて整った文字で書けるようになったので、もともと書くことが好きだったのでしょう。硬筆を始めて、途中から毛筆も学習するようになりました。

教室では各教材が終了すると、その時点での書写力を確認する「診断シート」というものを書きます。先生が過去のものを残してくれていますので、自分の文字の変化や成長が分かるのです。たくさん学習すると成果が伴い、どんどん上手になっていくことが嬉しくて、小学4年生では行書も書けるくらい上達しました。

もちろん、すべてが順調ではなく、何度書いても思うような文字にならないこともあります。私はとにかく負けず嫌いな性格なので、根気強く取り組む「自分との戦い」だったと思います。それと、公文書写の先生や学校の先生、友人や周囲の方が褒めてくれるのがとても嬉しくて、それも原動力となっていました。 今の目標は、毛筆有段試験の最高段、10段合格です。中途半端は好きではないので、最後までやり遂げたいです。

学校生活に彩りを添える
公文書写―「書く」と「描く」

学生時代は「美しい文字」を書くことができたおかげで、一目置かれていました。書道の時間では目立ちましたし、書初めではいつも賞をもらうことができました。そうなると、「文字を書いてほしい」と、何かと依頼が来ます。クラスや部活動の目標を書くことも頼まれましたし、友人が生徒会長に立候補した時は、襷に氏名を書いたこともありました。

一番の思い出は、中学校での体育祭です。私の中学校では各色組対抗で、それぞれ四字熟語を応援旗に書くのです。「竜攘虎搏」という四字熟語を白組にもじって、「竜攘虎白」としました。文字を綺麗に書けることで、いろいろな経験をすることができました。また、周りから執筆を頼まれることで、大きな自信にもつながったと思います。

描いた夢の実現
公文書写―「書く」と「描く」

私は小さい頃から演劇が好きでした。いつの日か「劇団四季に入団したい」という夢を持つようになりました。ただ、演技やダンスを専門に習ったことがなかったので、ヘアメイクアーティストとして加わりたいと思うようになったのです。いろいろ調べているうちに「こんな仕事があるのか」と、気づいたのがきっかけです。そのために、ヘアメイクの専門学校に進みました。

「やりたいことがないのに大学に進んでも楽しくなさそう」「それならば好きなことを探して仕事にしたい」、そう考えたのです。進学校でしたので、両親や先生には言い出しにくかったのですが、皆理解してくれました。周りの人に恵まれましたね。
両親に学費は出してもらいましたが、ヘアメイクの道具は飲食店でアルバイトをして自分で購入しました。オーダー伝票を見て、「読みやすい字だね」と言われたのは、早書きしても字形を崩さないよう、読む人のことを意識したからでしょう。

劇団四季の採用試験では5回の選考がありましたが、無事に合格することができました。手書きの文字や、毛筆の作品をエントリーシートに入れたことも役立ったのかもしれません。それを見た面接官に、「すごく綺麗な文字を書くのですね」と言われ、公文書写を習ってきたことをお伝えしました。
今回合格できなくても、美容師になってから再挑戦しようと思っていました。「劇団四季に入りたい」という最終目標は強かったので、「失敗しても何度でも挑戦しよう」と諦めるつもりはありませんでした。また、就職活動に必要なのは、粘り強く取り組むことと集中力、これも長年公文書写を学習して得られたものだと思っています。

4月からはヘアメイクアーティストとしての仕事が始まります。書写のように、一つの課題や作品にこだわって、自分の納得するものを作るところは、ヘアメイクも似ていると思います。「書く」と「描く」の違いはありますが、作り上げて結果が残る点は書写もヘアメイクも共通性があり、私に合っているのでしょう。そしてこれまで培ってきた力は、どんな仕事にも生かせると思っています。

公文書写教室の存在とは
公文書写―「書く」と「描く」

小さい頃からずっと通っているので、本当に居心地のよい空間です。純粋に書写が好きということと、いつ行っても優しく迎え入れてくれる教室の安心感が、長続きしている理由でしょう。先生は第二の母みたいです。教室の学習者とも距離が近く、顔見知りもたくさんいます。皆が見えない力でつながっている感じです。

就職活動中も、気持ちをリセットしに来ていました。リクルートスーツの私を見て、先生や皆さんが励ましてくれたのが嬉しかったです。

教室の後輩には、「好き」と思うこと、自分のペースで楽しむことが大切、と伝えたいです。

教室の先生からメッセージ

Yさんは教室の後輩からは「憧れの人」。書く文字は美しく、4歳から継続して、自分の夢を叶えることもでき、輝いて見えるようです。時にはつまずくこともありましたが、すぐに反省して前向きになる、自分で書いた文字の字形や大きさ・バランスを自ら気づいて直せる、だから伸びるのでしょう。
Yさんの諦めない強い意志や負けん気、最後までやり遂げる力は、公文書写で養われたと思います。今後の活躍を期待しています。

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