トップ > KUMONメディアルーム > 出版・知育玩具 > 『遺伝子学者と脳科学者の往復書簡』 刊行

プレスリリース

『遺伝子学者と脳科学者の往復書簡』 刊行

2010年2月2日 (火)

出版・知育玩具 学習療法

~いま子どもたちの遺伝子と脳に何が起きているのか?~

 くもん出版(代表取締役社長:土開章一)は、2月3日(水)に新刊『遺伝子学者と脳科学者の往復書簡』(村上和雄・川島隆太共著)を刊行いたします。
分野の異なる2人の科学者が研究成果や意見を交換し合ったら、「今という時代」や「現代の子どもたち」に関して、これまでにない新しい捉え方が浮かび上がってきました。

村上先生川島先生書籍.png

  【価格:1200円+税 四六判/160ページ】

~ 出版を記念し、村上・川島両氏による講演会を開催します! ~
 
丸善 丸の内本店にて書籍をご購入の先着100名様に、和書売場各階カウンターにて整理券を配布します。電話での予約も可能です。
【日時】  2010年 3月17日(水) 19:00~20:30
【場所】     丸善 丸の内本店3F 日経セミナーホール
【予約・お問合せ】  丸の内本店 和書グループ  
 
TEL:03-5288-8881
会場地図.png
※メディアの方は別途お席をご用意致しますので下記までご連絡ください。
【連絡先】  くもん出版 広報担当 田中/佐藤
TEL 03-3234-4004 FAX 03-3234-4483

本書では、1983年に「ヒトレニン」の全遺伝子情報の読み取りに成功するなど、バイオテクノロジー分野の研究で世界から注目を集める村上和雄氏(筑波大学名誉教授)と、脳のどの部分にどのような機能があるのかを調べる「ブレイン・イメージング研究」の日本における第一人者川島隆太氏(東北大学加齢医学研究所教授)の2人が、手紙を往復させる形で、それぞれの最新の研究成果から生み出された、教育に対する持論を交換しています。
「遺伝子」と「脳」という、いまだ解明されていない部分の多い研究に挑み続けている2人の提言には、子育てに対する新しい視点や、示唆に富んだ教育へのメッセージが満載です。両氏は、「教育に役立つ意外な事実や最新の研究成果を提供することで、読者の大人たちに子どもたちの教育について、科学の側面からの新たな視点を持っていただきたい」と刊行の意図を述べています。

◆きっかけは対談から・・・ 
村上・川島両氏の出会いは2007年。ある冊子の記事の対談相手として、村上先生が川島先生を指名されたのがきっかけでした。対談の好評を受け書籍化の企画が浮上。研究分野には専門用語も多く説明が必要であることなどを考慮し、読みやすい「往復書簡」の形に再構成し、この度の出版に至りました。

対談写真.png【対談で意気投合する両氏】
◆本書の概要 
*4つのテーマに対し、両氏が1通ずつ書簡を往復させる形で構成されています。

はじめに ――― 川島隆太
 
●1通目 「遺伝子や脳に込められた力」
村上 能力の違いは“遺伝子”のスイッチON・OFFによる。だから、スイッチをONにすれば、誰もが秘めた能力を発揮できる。
川島 読み書き計算で大いに活性化する“脳”には年齢による限界はなく、いつまでも鍛えることができる――
それぞれが研究成果をもとに、遺伝子や脳の意外な事実を紹介します。
 
●2通目 「我々を取り巻く環境はどう変化しているのか」
村上 自分で考えて発想する機会が失われて、“遺伝子”をONにしない人が増えてきているのではないか。
川島 ITの発達が、“脳”を退化させ始めたのではないか――
現代社会の分析、脳科学の実験結果から、私たちの生き方に警鐘を鳴らします。
 
●3通目 「遺伝子と脳は、どこをめざしているのか」
村上 個の命だけでなく、38億年にわたって“遺伝子”が受け継がれ、ヒトという種の命がここにある奇跡に考えを巡らすべき。
川島 個を大切にするだけでなく、他人とのコミュニケーションが“脳”を活性化する――
個に偏りがちな現代社会において、生命のダイナミズムを意識することを提案します。
 
●4通目 「今、子どもたちにしてあげるべきこと」
村上 笑いが“遺伝子”をONにすることが実験で判明、だから子どもたちのまわりに笑いと笑顔を取り戻そう。
川島  “脳”があまりにも忙しすぎる状況だから、子どもを退屈に追い込もう――
子どもたちや教育に対して大人はどうするべきなのかについて、新たな視点を投げかけます。
 
終わりに ――― 村上和雄

◆著者略歴

村上和雄先生.png村上和雄(むらかみ かずお)

1936年奈良県生まれ。筑波大学名誉教授。1963年京都大学大学院農学研究科博士課程修了。その後、米国オレゴン医科大学研究員、バンダービルト大学医学部助教授を経て、1978年から筑波大学教授。現在は、(財)国際科学振興財団バイオ研究所所長。1983年、「ヒトレニン」の全遺伝情報の暗号読み取りに世界に先駆けて成功。以降、バイオテクノロジー分野の研究で世界の注目を集める。1996年日本学士院賞受賞。主な著書に、『遺伝子が語る「命の物語」』(くもん出版)、『生命の暗号』、『遺伝子オンで生きる』(ともにサンマーク出版)、『運命の暗号』(幻冬舎)、『スイッチ・オンの生き方』(致知出版社)、『こころと遺伝子』(実業之日本社)などがある。

川島隆太先生.png 川島隆太(かわしま りゅうた)

1959年、千葉県千葉市生まれ。東北大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。スウェーデン王立カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学助手、講師を経て、現在同大学教授。医学博士。元文化審議会国語分科会委員。学習療法(※)研究会会長。脳のどの部分にどのような機能があるのかを調べる「ブレイン・イメージング研究」の、日本における第一人者。脳科学の知識と技術を用いて、脳科学から教育にもアプローチをしている。著書に、「自分の脳を自分で育てる」「脳を育て、夢をかなえる」(くもん出版)、「読み・書き・計算が子どもの脳を育てる」(子どもの未来社)、「高次機能ブレイン・イメージング」(医学書院)「朝刊10分の音読で脳力が育つ」(PHP研究所)など多数。

◆関連ウェブサイト
  くもん出版
  新刊.jp (両氏のメッセージが動画でご覧になれます)
  学習療法研究会
  くもん学習療法センター (※「学習療法」という概念は川島氏と公文公教育研究所の共同研究の過程から生まれました。)

プレスリリースに関するお問い合わせ先
公文教育研究会 TEL 03-3234-4401

© 2001 Kumon Institute of Education Co., Ltd. All Rights Reserved.