CAREER STORY02

TURNING POINT01

アメリカで思い知った、自分の未熟さ。

私はもともと海外志向で、公文式教育を通じて世界の人々に貢献したいというビジョンを掲げてKUMONに入社しました。その最初のチャンスが訪れたのは、入社3年目に応募した、2週間の若手海外研修。アメリカ・ワシントンD.C.支局のメンバーの業務に同行し、生徒指導や教室運営についてアメリカの指導者とディスカッションを行いました。当時、金沢事務局でコンサルティング職として、熱意ある指導者の方々と接していた私は、理想的な教室運営や生徒指導のあり方について、自分なりに理解した気になっていました。しかし日本を離れ、海外の社員や指導者と出会い、様々な教室現場を目の当たりにすることで、それまで私が「こうあるべきだ」と信じていたことはすべての教室や生徒にあてはまるのだろうか？と考えさせられることとなりました。アメリカの訪問先では「教室を発展させるためにはどうすべきだと思うか？」とよく問われましたが、何ひとつ確信をもって答えることができなかったのです。そもそも私は公文式学習法のことをどれくらいわかって仕事をしているのかと、自分の未熟さを思い知らされました。この若手海外研修は、その後の私のキャリアに大きな影響を与えました。

TURNING POINT02

初のタスクフォースで与えられた試練。

入社4年目、私は海外戦略室に異動となりました。この部署は海外の教室や生徒を増やす戦略を立案・実行することがミッション。赴任してほどなく、私はグローバル・タスクフォースのリーダーを務めることになりました。与えられたテーマは、EFL教材（英語を母国語としない方が使う英語教材）の普及強化。海外の各地域本社からメンバーを募り、会議で議論する内容を企画し、会議の司会進行役も担う立場です。会議のテーマを自分なりに企画しては、経験豊富な上司に意見を求め、そのアドバイスを元に再考するというプロセスを繰り返しました。上司はギリギリまで私独自のアイデアを引き出そうと熱心に関わってくれましたが、結局は時間切れとなり、ほぼ上司のアドバイス通りの企画のまま、世界各国の社員との会議を計5回実施することとなりました。進行役としては奮闘したものの、会議を無事に終了させることばかりに意識が向いてしまい、初のリーダー経験は不完全燃焼でした。それでもこの会議が世界の社員に影響を与え、新しい動きが起こるきっかけとなることが感じられ、海外戦略室ならではの仕事の面白さをおぼろげながら味わうことができました。

TURNING POINT03

けっして妥協せず、世界の社員を巻き込む。

海外戦略室在籍中に取得した約1年半の産休・育休が、自分の仕事について見つめ直す機会となりました。単にタスクフォースを成功させることに満足しているようでは、私の存在意義はない。タスクフォースを通じて実現したい世界のKUMONの姿を考え抜き、チームの目的を達成できるように行動しなければ。そんな思いを強くして業務に復帰しました。復帰後、プロジェクトのリーダーを再び託された際、私は自分が持っている情報や知識だけでは成功させることはできないと考え、上司の教えの通りに、人を頼り、巻き込みながら準備を進めました。そして今度こそは「妥協しない」と心に決めた私は、目的の達成を常に念頭に置きながら、討議テーマには文言レベルでこだわり、会議当日ギリギリまで最善を尽くして、タスクフォースを運営しました。その結果、私の意図が参加メンバーにしっかり伝わり、彼らの行動が確実に変化していく様子を見ることができました。プロジェクトの目的を達成できたことはもちろんですが、そのプロセスのなかで仲間の意識や行動が変わっていく瞬間に立ち会えること──それこそが、私がこの仕事に情熱を注ぎ続ける理由だと感じています。

こうした経験を積むことで、私のKUMONで働くことへのモチベーションはさらに高まっています。