DISCUSSION01

これからの教育とは

これからの
教育とは

公文式教育が提供する価値を、
より高めていくための取り組みとは?

社会が大きく変化するいま、教育現場ではどのような変化が求められているのでしょうか。そうした世の中の変化に対して、KUMONに求められるもの、そしてその先に描く理想像とは——。変革に深く関わる3人が、これからの教育、KUMONのあるべき姿を話し合いました。

首都圏統括/東京神奈川本部
久保 和孝
1999年入社/文学部卒
長崎事務局長、広島事務局長、総合企画室室長、京滋奈エリアのGMを経て、2013年に北米公文(アメリカ、カナダ、メキシコ)の取締役副社長に就任。帰国後は執行役員として首都圏地域を統括。国内教室事業を牽引する役割を担うエリアにおいて、ひとりでも多くの子どもたちに「公文式学習」を提供することを具現化するためのマネジメントを担う。
未来創造推進室
河村 功介
2000年入社/経済学部卒
北九州事務局で地区担当を経験後、ブランドコミュニケーション室でブランド戦略の企画・実行、調査企画室で調査分析・企画業務などを担う。途中、経済産業省に出向。2018年に未来創造事務局に配属されると、担当部長として日本国内の公文式教室事業の中期計画『未来創造2025』を策定し、2020年からは未来創造推進室室長として同計画の推進役を担う。
社長室調査企画チーム
鈴木 麻里子
2003年入社/文教育学部卒
水戸事務局で地区担当を経験後、2006年より産育休を取得。復帰後は広報部で取材対応や広報コンテンツの制作に携わる。この間、2度の産育休を1年ずつ取得。2018年、現部署に配属されると、「BRACプロジェクト」「アブダビプロジェクト」ほか、従来のFC教室事業では公文式教育を届けられない地域に向けた海外ライセンス事業などに従事。

CHAPTER今、この時代に
求められる教育とは

VUCAと言われる時代の中で、求められる教育も変わっているのでしょうか?それに対し、KUMONはどのように価値を提供していくのでしょうか?

河村現代社会はますます高度化、複雑化し、教育分野でもさまざまな変化が求められています。そしてコロナ禍を例にとっても明らかですが、時代の変化というものはときに人類の想定をはるかに上回り、未知の事象に対応していくにはたいへんな困難がともないます。こうした現実を前にして、より豊かな人生、より豊かな社会を描いていくためには、知識や技術の習得だけでは不十分だと思います。

久保そうですね。粘りづよさや自分で考える力といった内面的な成長も意識して促すことが必須です。これはKUMONが創立以来、こだわり続けてきた点であり、「自分の人生を自ら切り拓いていく力をつけていく」という価値を、私たちはいっそう深化させ、提供していく必要があると思います。また、子どもたちが学び続ける習慣をつけていくためには、そばで見守ってくれる指導者の存在も欠かせません。オンライン教育が加速している今、リアルの「場」の持つ意味も変化していると感じます。

鈴木オンライン教育と共に、AIの活用をはじめとしたEdTechが台頭し、データの活用による個別最適化を謳う教育サービスの進化も加速しています。その中で、KUMONは、「人」すなわち指導者、「場」としての教室、「コンテンツ」としての学習法と、3つの要素を有しています。KUMONだからこそ提供できる価値を見極め、ICTも活用しながら、その強みをさらに伸ばしていく必要があると思います。

河村KUMONには、一人ひとりの子どもの習熟度に合い、かつその子にとって初めて習う内容でも自ら学べる教材があり、創業以来、改訂し続けています。指導者は一人ひとりに応じた教材を準備し指導しますが、単に学習にかかった時間や点数だけではなく、学習に向かう姿勢や、自分で学ぶ力が高まった点を具体的に生徒・保護者にお伝えし、学力とともに自ら学んでいくことの楽しさ、自己肯定感、自信を高めていきます。どんな社会になろうとも子どもたちが学び続け、自分の人生を切り拓く力をつけることに貢献したいという想いが根底にありますね。

鈴木今、教育業界においても官民の壁が低くなってきている流れの中で、KUMONという一民間教育企業として、子どもたちの教育にどのような貢献ができるのか、改めて考えていきたいと思っています。KUMONは、事業としては「学ぶ場・機会の提供と人材育成」を通じて社会に貢献していると思いますが、サービスの提供場面では、人が関わることが大事にされている」という点が特にユニークではないでしょうか。また、「学習者の成長」のために、「関わる人も成長する」ことを大事にしています。それは、公文の理念で掲げられている「個々の人間に与えられている可能性を発見し、その能力を最大限に伸ばす」ことへのこだわりの表れでもあると思います。

久保そうですね。KUMONはグローバルに展開していますが、世界各地でKUMONに賛同し、この教育法を普及している「人」の存在がいることが強みだと思います。常に「人」が中心であり、そこで価値が創出されています。ICTも今以上に活用することで、より広く公文式学習法を届け、人の育成に貢献したいですね。

CHAPTER一人ひとりが主役となった
全社改革が各現場に
変化をもたらす

「人」が中心ということですが、社内の取り組みに関してはいかがでしょうか?

河村私たちは2019年から『未来創造2025』と題した中期計画のもとで、社員一人ひとりが主役となった全社改革に取り組んでいます。「もっと子どもたちを伸ばす」ために、これまで当たり前とされてきた仕事の仕方、業務の仕組み、ICTの活用、社員の働き方まで含めた抜本的な変革への挑戦です。私たちはこれを「Reborn」と表現していますが、ポイントとなっているのは「一人ひとりが主役である」ということです。

久保その一環として東京と神奈川では、2019年に全国に先駆けて、今まで以上に教室発展をサポートする体制を目指した事務局の組織再編を実施しました。これまでに誰も経験したことのない「変化」を起こしていくというのはチャレンジでもありましたが、それと同時に全員が当事者となって新しいものを創造していくという達成感もありました。今、会社も未来に向けて変革していく時期だからこそ、スピード感を持っていろいろなことにチャレンジでき、過去の延長線上にない自己成長ができる環境だと思います。

鈴木そうですね。KUMONには、人の変化・成長にこだわり、愚直に努力をし続ける風土があります。それは教室現場だけではなく、社員の育成にも通じていて、本社部門・ライン部門を問わず、社員の成長をチームメンバーや上司が常に応援し、関わっています。

河村どの部署で仕事をしても、その仕事の先に、子どものため、社会のためにという「何のために仕事をしているのか」という軸があります。その分、この仕事は子どもにとって本当に良いことか?この人は本当に子どものために仕事をしようとしているのか?を非常に大事にする会社だと思います。これが面白さであり、自分の覚悟が問われますね。

久保KUMONは、子どもたちをもっと伸ばすことを真ん中において、人の可能性を追求していける会社です。どんな企業よりも「人の成長」にチャレンジし、それを実現できる会社にしていきたいと思います。

河村創始者の公文公会長の言葉にあるように「もっといいものは、いつもある」という考え方で、より良いものを常に追求していきたいですね。「一人ひとりが主役である」というのは単なるスローガンなどではなく、今まさにそれを実践していくことが未来を創ると思っています。

CHAPTERSDGs17の目標、
169のターゲットに、
人材の育成を通じて貢献する

皆さんは公文式教育を通じて、どのような社会を実現したいと考えていますか?

鈴木私は一人ひとりが持つ可能性を最大限に発揮できる社会を実現していきたいと思っています。広報部時代に社会で活躍する多くのKUMONのOB・ OGたちをインタビューしてきたのですが、感銘を受けたのは彼ら彼女らのほとんどが、自分のことだけでなく、現在の社会課題、そして未来の世代や世界にも、しっかりと考えを巡らせて、活動されていたことでした。こういう卒業生をひとりでも多く輩出することが、社会への大きな貢献として公文式教育を通じてできることなのではないかと考えています。

久保私も海外駐在時に、アメリカやカナダ、メキシコの教室を数多く訪問していましたが、日本と同じ教材をさまざまな子どもたちが一生懸命に解いている姿を目にするたびに、感動せずにはいられませんでした。教育に国境はないのだと。そして高い基礎学力と、自主性や主体性を身に付けた人になってほしい。そして自己実現を果たし、自ら進んで社会に貢献しようという意思や教養を正しく身に付けた大人になってほしい、というのは世界共通の親の願いなのだということを実感しました。

河村本当にそうですね。人の総和が社会を形づくると思います。KUMONで語られている「ダムをつくるより、ダムをつくれる人材の育成を」という言葉があります。この言葉を大事にしたいと思っています。

鈴木世界には、基礎的な教育にアクセスできない子どもたちがまだまだたくさんいます。今のチームで取り組んでいる「BRACプロジェクト※」は、まさにそのような子どもたちに公文式を届けるためのプロジェクトですが、バングラデシュ以外の国でも貧困や社会的な環境によって教育にアクセスできない子どもたちに、外部のパートナーの方々と連携して公文式を届ける仕事に引き続き携われればと考えています。

河村従来のやり方にこだわることなく、様々なパートナーと協働していく点にBRACプロジェクトの特徴があるわけですが、ニーズや状況に応じたビジネスモデルを柔軟に構築していく取り組みは、今後の事業展開を考えても大きな意味があると思います。

鈴木そうですね。KUMON単独では成しえないような新たな価値を社会に提供していけないかと考えています。正解のない世界で、自ら考える力を持ち、社会や未来のことを主体的に考える人が増えていった結果として、SDGsの達成に少しずつ社会が近づいていく…そこに人材育成を通じてKUMONが貢献していければと思います。

河村SDGsに記されている17の目標、169のターゲットを実現していくのも人の力ですよね。その人の育成にKUMONは貢献していけるのだと思っています。

久保そのためにも、私たちも、そしてこれから入社する人たちも、スピード感とアントレプレナーシップを持って、新しいことにどんどんチャンレンジしていきたいですね。そうしたすべての仕事が、世のため人のためとなり、「新しい自分」を発見することにもつながっていく。それを追求できるのが、KUMONという組織なのですから。※BRACプロジェクト
https://www.kumon.ne.jp/kumonnow/topics/vol236/

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