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Feature Report - 進化し続ける活動
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KUMONグループの活動  2017/08/29更新

Vol.223 就労継続支援B型事業所でのKUMON-友の丘  

「ルーナと公文式学習は、
人間はいくつになっても、
障害があっても、成長できるということを
実証してくれています」

就労継続支援B型事業所。一般的にはなじみの薄い名称の施設かもしれません。しかし、障害のレベルが比較的重い方たちにとっては、とても大切な役割を担っている施設です。今回は、そのB型事業所・友の丘(山梨県北杜市)を利用される障害のあるみなさんと、事業所のスタッフの方たちの“自立へ向けた挑戦”ともいうべき取り組みをレポートします。

【おことわり】友の丘のスタッフの方たちは、利用者のみなさん(ほとんどが成人)を「この子たち」「彼ら」などの表現で話しています。これは利用者さんもスタッフも、友の丘を大きな家族のようにとらえているためです。そこで、この記事中でも、あえてそのままの表現で記しています。

B型事業所を“一日をすごす居場所”ではなく
“就労をめざすステップアップの場”にしたい

就労継続支援B型事業所・友の丘は山梨県北杜市にあります。南アルプスを間近に望み、山紫水明という言葉がよく似合う地域です。20人ほどの利用者さんたちが、朝9時30分から午後3時まで、食品容器リサイクル関連の仕事をしています。そして、3時になると仕事を終えて着替え、何台かの車にスタッフとともに分乗。20分ほど離れたJR韮崎駅にほど近い学びの場、友の丘ルーナ(韮崎市)へ移動。4時~5時の約1時間、公文式の算数と国語の教材に取り組みます。(就労継続支援B型事業所について、詳しくは記事末尾をご参照ください。)

ちなみに、ルーナの道を隔てた反対側は山梨県立韮崎高校のグラウンド。サッカーや野球の練習をする高校生たちがすぐ目の前にいたり、ブラスバンドが奏でる楽曲も聞こえてきたりと、学びの環境としては最適です。韮崎高校はサッカーの強豪校として全国的にも名を馳せ、最近ではノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士の出身校としても知られています。(※ルーナは友の丘の学習サテライト的な施設ですが、制度的には「日中一時支援事業所」になります。)


左が浅川さん(統括施設長)

友の丘の浅川さん(統括施設長)に、公文式導入までのいきさつをうかがってみました。

 「2006年に友の丘を立ち上げ、きれいな環境で誇りがもてる仕事を目標に取り組んできました。B型事業所ですが、一般就労する人も出ています。6年ほど前から障害が重い子たちが増えてきまして、いまでは全体の3割近くが重度のレベルですね。まず課題になったのが仕事のやり方です。友の丘のメインの仕事は、食品容器のリサイクルなのですが、重度の子は軽度の子と同じようにはできません。そこで、スタッフみんなで考え、例えば軽い子には1工程でよかった作業を、3工程か4工程に分ければ重い子たちにもできる作業や役割があるとわかったのです。それに、障害が軽いか重いかにかかわらず、どの子も何かしら良いところをもっています。手先はちょっと不器用だけど、ていねいにやろうとする子。たまに座りこんでしまうこともあるけれど、いったん仕事をやりだせば早く仕上げられる子。そこを活かして仕事ができるようにしていくことを心がけています」


食品容器リサイクルの仕事風景(友の丘) プラスチック食品用容器などについているアルミ箔部分を剥離し、プラスチックとアルミ箔に分け、リサイクル可能にする。エコで、クリーンな仕事。

「仕事の課題をクリアできて、つぎに考えたのが、工賃、お給料のアップです。障害が重くても、自分で働いて稼いだお金で、自分が好きなものを食べる、ほしいものを買う、家族にごちそうするといった経験をなるべくたくさんしてほしいんです。その経験があれば、働く意味やよろこびもわかり、就労にもプラスになるからです。でも、お給料のアップとなると、仕事の量も質も高めないといけません。それには基礎的な読み書き・計算が大切だとわかり、市販のドリルや教具類で試してみました。公文式を導入する半年以上前のことです。けれど、なかなかうまく教えられなかったり、続かなかったりしました。そのうち、就労移行支援事業所で公文式を導入している施設(フォレスト、東京・葛飾)があることを知り、スタッフたちと見学させていただきました。なるほどと思い、あの子たちに公文式を学ばせたいという気持ちが一気に高まりましたね」。

「もうひとつ大切にしていることがあります。いまはB型で働いていますが、将来的には仕事に就くことをみんなの目標にしてほしいのです。そのための公文式学習でもあります。とはいえ、保護者の方たちの賛同が得られるかはわかりませんでした。B型を利用される方ご自身もご家族も、障害が重ければなおのこと、働く場所があってお小遣い程度でもお給料をもらえればいい、一日をすごせる場所が家以外にもあればいいと思われる方が少なくないのが実情ですから。もちろん、居場所があるのはとても大切です。しかし、就労できる可能性はゼロではないのですから、B型を運営する責任としても、学習を積んで、学力も能力も高め、できるだけ就労を目ざしてほしいのです」。

友の丘の保護者のみなさんも浅川さんと同じ想いだったようで、公文式の導入が実現することになり、2015年8月から友の丘での公文式学習がスタートしました。

公文式を導入してからの利用者の方々の変化とは?

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