3歳から継続しているので、
学習習慣がしっかり身についています。
お祖母さん:現在も、私、娘、孫の三世代で教室に通っています。3歳で教室に通い始めたこの子も、もう小学3年生。学習習慣がしっかり身につき、教室だけでなく、家でも自分から進んでかきかたの教材に取り組んでいます。毛筆も上達し、先日は市が主催する展覧会に入賞することができました。
お孫さん:はい、毛筆は今までもいろんな賞をもらっていて、今回は学年で一人だけ選んでもらうことができました。
お母さん:この間、家でテレビ番組を見ていた時も、芸能人の方々が毛筆にチャレンジするコーナーを見ながら、「ここはもっとしっかりはらったほうがいいね」と解説していました。それが審査員の先生とピッタリ同じことを言っていたので驚きました。5年間の学習の賜物ですね。
お祖母さん:同じ習い事をしていると、こうした孫の成長をより強く実感できうれしいです。私にとっても良い刺激になります。
同じ習い事でも、年齢によって
それぞれ目的が異なりますね。
お母さん:娘にとって、書写学習で学んだことが大きな自信になっているようです。小学校に入ってからは集中力も身についてきたし、この年代の子どもにとって書写教室は文字の上達以外にもいろんな力を育んでくれます。
お祖母さん:たしかに、子どもにとっては将来役立つ力がたくさん身につきますね。だけど、私たち大人も結構学ぶことがありますね。私の場合、年上の先輩方が熱心に取り組んでいらっしゃる姿を見ると、「まだまだ私も頑張らないと」と自然とやる気が湧いてきます。
お母さん:私たち働き盛りの世代にとっては、普段仕事で慌ただしくしているので、書写教室はホッとできる場。日常のことを忘れ書くことに専念できます。書いた分だけ文字も上達しますから、職場でも役立っています。年齢に応じて、三者三様の目的がありますね。
書写教室が
一つのコミュニティになっています。
お祖母さん:書写教室は、いろんな年代の方が同じ空間、同じ教材でともに学ぶ場。ですから孫は最近、年の離れた社会人の方とお友だちになったようで、先日も教材の進度について二人で楽しそうに話していました。
お孫さん:「今日はこんな教材したよ」って話していたんです。仲良しだから、いつもいろんな話をします。
お母さん:先生がこの子を褒めてくださると、周囲の大人の方々も口々に「良かったね」と声をかけてくださいます。そうすると、俄然やる気が湧いてくるみたい。本当に、教室の皆さんに育てていただいていると感謝しています。
お祖母さん:昔は地域社会がその役割を果たしていたのでしょうが、今はなかなか難しい時代。公文書写の場が、そのコミュニティの代わりを果たしてくれているように思います。