週に一度の書写教室が
いい気分転換になっています。
5年前「百人百筆」の取材を受けた時、私はまだ小学生でした。先生に褒めてもらえることがうれしくて、認定で級が上がるたびに自信がつき文字を書くことが好きになりました。
高校生になった今も、週に一度は教室に通っています。周りの人は「勉強も部活もあるのに大変だね」って言うけど、私はあんまりそういうふうに思ったことがありません。だって好きで続けていることだから。中学生の時も水泳部とスイミングスクールの合間を縫って教室に通いましたし、高校受験の時も入試直前まで休まず学習しました。今も教室で教材を前にすると「これから書写の時間だ」って気持ちが切り替わり、いい気分転換になっています。
4~5時間机に向かっていても
苦になりません。
高校生活は毎日楽しいです。教育熱心な校風だから勉強は大変だけど、私は一度スイッチが入ると時間を忘れて集中するタイプ。試験前は4~5時間ほど没頭することもあり、何時間机に向かっても全く苦になりません。
これはたぶん、公文書写でずっと毛筆を学習してきたおかげだと思います。毛筆って、鉛筆と違って消しゴムで消すことができない一発勝負。「失敗できない!」といつも緊張しながら書くから、自然と集中力が身につくのです。学校の勉強にも役立つから、書写を続けて良かったです。
たくさんの人に支えてもらったことに
気づきました。
放課後は、サッカー部のマネージャーとして毎日忙しくしています。練習中にタイムを計ったり、休憩中のドリンクを用意したり。30人もの部員を一人でサポートするので大変だけど、「ありがとう」って言ってもらうと人の役に立っていることを実感します。
それに、こうして人を支える立場に立つと、私自身も今まで両親や友だち、公文書写の先生……とたくさんの人に支えてもらったことに気づき、周囲に感謝したいと思うようになりました。私もいつか人の役に立てる人になりたいです。