※書写歴・学年・年齢は、取材時におけるものです。
書写歴1年(40代)
書写歴4年(中学1年生)
Tさん親子
ものを学ぶ心構えを娘から教わっているような気がします。
お子さん:私は、書写教室に通うようになってから毛筆が好きになりました。鉛筆で書くときと違って、力を入れず体全体で書く表現が面白いし、教材に書いてあるポイントを意識しながら書くと文字がどんどん変わっていきます。例えば、この前学習したのは、とめの部分。「1回筆をとめ3秒待ってからゆっくり筆を浮かす」と先生から教わった通りに書くと、お手本みたいに上手に書くことができました。学習すればするほどいろんな文字が書けるようになるから、新しい教材に進むたび「今度はどんなことを学べるんだろう。どんな風に文字が変わっていくんだろう」とワクワクします。
お母さん:娘が前向きに学習している様子を見るのは母親としてもうれしいですし、向上心を持つことは大切なことだなと、ものを学ぶ心構えを教わっているような気がします。
自信がつき、自分の意思を
ハッキリ言えるようになりました。
お子さん:教室には、高校生や大学生のお兄さん、お姉さんがたくさんいます。私も、皆みたいにずっと続けたいし、もっともっと上達したいです。
お母さん:徐々に自信がついてきているので、余計にそういう気持ちが湧いているのかもしれません。この頃は、前にも増して前向きに取り組んでいるようです。
お子さん:先生がいつも褒めてくれるのですごく自信がつきました。「やればできる!」と思い、書写以外のことにも挑戦しています。その1つが中学校で陸上部に入ったこと。良い記録を出せるよう一生懸命練習中です。
お母さん:自信がつくとますます自我が芽生えるようで、最近「私はこう思う」「私はこうしたい」とハッキリ言葉にできるようになってきました。
同じものを学んでいると同じ目線で話ができます。
お母さん:そんな娘の成長に感化され、半年ほど前から私も教室に通うようになりました。
お子さん:お母さん、最近すごく上達しているよ。入会する前と文字が全然違う!それに教室に通うようになってから、私に向けてお手紙を書いてくれるようになったんです。
お母さん:この子が「お母さん、お手紙書いて」と言うので、機会があればできるだけ書くようにしています。
お子さん:お母さんが留守のときは、可愛いキャラクターのメモ帳に「お帰りなさい」と書いて机に置いてくれています。家に帰ってその手紙を見ると、お母さんが本当に迎えてくれたようでうれしくなります。
お母さん:娘はこの春から中学生になりました。学校の勉強や部活も忙しくなりますし、思春期を迎える年頃でもありますから、どうやって接すればいいか不安に思った時期もあります。でも、こうして一緒に教室に通い同じものを学んでいると同じ目線で話ができますし、面と向かって言えないことは手紙を通して伝えることもできます。書写を通して娘とのきずなが深まっているようで、この頃「子育てって楽しいな。幸せだな」とあらためて感じるようになりました。