お子さまから大人の方まで、くもんの書写は、選べる4教科
  • ペン習字
  • かきかた
  • 筆ペン
  • 毛筆
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100人100筆
私と書写のあるくらし

※書写歴は、取材時における年数です。

書写歴3年
Yさん(50代)

いい意味で、家族はライバルです。

我が家は、私と妻と娘二人、大人4人で書写教室に通っています。家族で音楽教室を運営しているので、仕事場でも一緒、書写教室でも、家でも、もうずっと一緒です。

ただ、家族で習うといい意味でライバル心が芽生え、想像以上にやる気になります。家で誰かが宿題をしていると「あ、負けていられない!」と互いに切磋琢磨するんです。特に最初の1年間は全員同じ教材を学習していたので、まるで競争のようなムード。暇さえあれば机に向かっていました。

個性を見極めやる気を引き出す先生ってすごい!

ここまでみんなが夢中になったのは、先生の影響です。先生は、学習者の個性を本当によく把握していらっしゃいます。私自身、音楽教室で指導しているのでよく分かるのですが、ものを教えることに完全なマニュアルはありません。要は、一人ひとりの個性を理解し、どうアプローチするかということ。先生はその点が絶妙です。

例えば、教材のくり返し学習。これは、物事を身につける上で一番大切なことですが、同時になかなか面倒でもあります。子どもだけでなく、大人でも継続するのは大変と感じる人もいると思います。教室の生徒さんが素直に教材に取り組んでいるのは、褒めて認めてやる気を引き出してくれる先生のおかげです。もちろん、私もその一人。先生と話すのが楽しくて、教室に行くとついつい長話してしまいます。

「お稽古事」の枠を超え「趣味」の領域に達しました。

それに先生は博学で、唐の楷書の模範とされる
九成宮醴泉銘きゅうせいきゅうれいせんのめい」など歴史をさかのぼって文字に関するいろんな知識を教えてくれます。その影響を受け、私も自分で本を読んで調べたり、動画アプリで中国の書家が文字を書く様子を見て研究したり。筆ペン教材にかける思いが強くなってきました。もはや「お稽古事」の枠を超え完全に「趣味」の領域です。

他の3人もそれぞれ違った目標が生まれたようで、妻と長女は実用的に役立つ「ペン習字」をそのまま続け、次女は書くこと自体を楽しみたいと「かきかた」を学んでいます。それぞれの生活に合わせた形で、思い思いに楽しめるのも公文書写のいいところかもしれません。

私の場合、そのうち道具にこだわりだして「うん十万円もする高いすずりがほしい!」なんて思い始めるかもしれませんが……。まぁ、それもいいでしょう。硯に見合うだけの文字が書けるよう年をとってもずっと続けていきたいです。