※書写歴は、取材時における年数です。
Tさん親子
書写歴12年(40代 主婦)・書写歴8年(小学4年生)
忙しい中でも、親子で教室に通い続けています。
頑張っている娘に、
母親としてできることをしてあげたいんです。
お母様:今は娘の中学受験に向けて忙しい毎日を送っています。週に4回の塾通いと公文書写、そしてスイミング。私もその送り迎えがあって。目が回るように慌ただしい日々を親子2人3脚で歩んでいる感じです。特に木曜日は学校が終わってから車で公文書写教室に送り、その後私は一旦家に帰ってお弁当を作ってもう一度教室へ。娘にでき立てのお弁当を手渡し、それから塾へ送り届けます。
娘さん:塾は22時までかかるから夜になるとお腹がすいてしまって。勉強はしんどいけど、でもお母さんが作ってくれたお弁当を食べると元気が出るから。お弁当を食べると「また頑張ろう」って思えるんです。
お母様:私ができることと言えばこのくらいのことですから。頑張っている娘に、母親としてできることをしてあげたいんです。
字が上手になることは、
将来のためになりますし、
そういう目に見えない宝物を
娘に与えてあげたいんです。
お母様:受験に向けて塾に通い始めた頃、「忙しいから受験が終わるまで公文書写はお休みします」って教室の先生に相談したんです。だけど先生が「無理のない範囲でなんとか続けていきましょう」と柔軟に対応してくださって。
お母様:今休んでしまったら受験が終わるまでの1年半、空いてしまいます。この子は2歳から教室に通いようやく上手になってきたところなのに、もったいないと思ったんです。だから先生がおっしゃる通り、とにかく教室に通って文字を書く習慣を継続しようと思って。娘にもそう言い聞かせました。
娘さん:先生やお母さんが「焦って上達しなくてもいいよ。ただ1週間に一度、文字に触れる時間だと思えばいいのだから」って言ってくれて、気持ちが楽になりました。
お母様:私も十数年公文書写に通っていますが、やっぱり細く長く続けてきたことこそ身につくと思うのです。こうして得た知性や教養は一生この子のもの。物やお金のように誰かに奪われることもないし、ましてや字が上手なことは将来この子の自信になりますから。そういう目には見えない宝物を娘に与えてあげたいんです。
年齢的には反抗期の年頃ですが、
最近は自分で興味のあることを見つけ、
きちんと考えを言うようになりました。
娘さん:最近は宇宙に興味があって、自分が住んでいる地球ってどんな物質でできているのかな?と不思議に思うんです。お父さんとは、テレビ番組を見ながらよくそういう話をします。
お母様:そうね、お母さんはわからないもんね(笑)
娘さん:お母さんにも話すけど、「聞いている?」って言ったら「聞いてない。何で分かったの?」って答えるから(笑)
お母様:最近はこうして自分で興味のあることを見つけ、きちんと考えを言うようになりました。年齢的には反抗期を迎える年頃なのでしょうが、この子が日に日に成長している証だと実感します。これからもいろんなことに好奇心を持ちながら、書写をずっと続けてくれるといいなと思っています。