施設での導入事例:
京都大和の家学習も養育の一環
子ども達のがんばりを施設全体で応援していきたい!

学習も養育の一環 子ども達のがんばりを施設全体で応援していきたい!

この事例をダウンロードする(PDF)

京都大和の家

京都大和の家は2004年8月に京セラ株式会社の名誉会長稲盛和夫さん(京都大和の家・理事長)が私財を投じ創設された児童養護施設です。創設から1年後の2005年の9月より公文式学習がスタートしました。現在小1~中3までの30名が週に4日間(月・火・木・金曜日)、学習に取り組み、今では公文式学習が生活の一部として定着しています。

続きを読む

学力をつけることを自立支援の大事な要素の一つと位置づけ、ユニットを越えて全職員がローテーションで学習時間に関わっています。

また、各ユニットからの代表で構成された「公文委員会」による月1回の話しあいにより、子ども達の支援についての様々な検討がなされています。がんばっている子どもや応援の必要な子どもの情報共有を行い、全体に伝える役目も担っています。毎月表彰式を実施するなど、施設全体で子ども達をほめ・認め・励まし、学習意欲を高めていこうと工夫を重ねておられます。自分で考え、自分で判断し、自分で行動する人材の育成を目指しています。

公文式導入までの経緯

これまで、落ち着いて学習できる環境になかった場合が多く学習習慣がないことから「自分はできない。どうせ、勉強したっていっしょや」と劣等感をもって入所してくる子ども達。なんとか自信をつけて、自己肯定感を高めてやりたい。自立するための学力を子ども達につけてやりたいと手立てを模索しながらも、導入前は、学校の宿題を見るだけで精一杯の毎日でした。

“職員に公文式が必要だという気持ちが起こらないとうまくいかない”という施設長の思いもあり、公文式を導入して本当にやれるのだろうか?何のために導入するのか?と職員間で何度も話しあいを行ったそうです。その時に見学したある児童養護施設で「子ども達に集中力がつき、夜中までかかることもあった学校の宿題が、公文を取り入れたことで早く終わるようになった。遊ぶ余裕もでき、喜んでいる」と聞いたことが転機となり、導入を決意されました。

公文式学習の様子

子ども達は「こんにちは」とあいさつをして学習室に入室し、自分の教材ホルダーを取ると席に着き、すぐに自分の学習に取り掛かります。教材を解き終わると、一人ひとりのタイミングで「できました」という声が上がります。すぐに呼応して採点者の「はい」という返事が学習室に響きます。すべてを100点に仕上げ、自分の成績表に点数とかかった時間を記入し、教材を綴じて、退出していきます。

導入当初は、学習から逃げようとする子どももいたそうですが、職員が声をかけ、しっかり関わり続けた結果、落ち着いていったそうです。

集中できず、椅子にじっと座っていることができなかった子どもが2年たった頃から黙々と学習できるようになり、今も学習を継続した結果、7年間で総学習枚数は7000枚に及んでいます。 また、壁にぶつかった時、「やりたくない」と泣いて訴えていた子どもが、問題を解けない自分に苛立ち、くやし涙を流すというような変化も見られました。

初めての内容や学年を越えた内容で難しい時は、苦しい思いをしますが、乗り越える練習をする大切なチャンスと捉え、見守り応援しサポートされています。

できる喜びや自分なりの手ごたえを感じながら、長く学習を続けることで忍耐力がつき、気持ちを立て直せる子どもが増えたそうです。また、先輩の後姿から、勉強したら高校にも行けるし、大学も行けるという空気を感じ取り、「勉強しよか」という雰囲気が子ども達の中に生まれています。

1000枚単位で表彰、学習室に掲示されています

1000枚単位で表彰、学習室に掲示されています

学習済みのプリント

学習済みのプリント

表彰式では、「教材終了テスト」合格者や、目標に向けてがんばった子ども達、累計学習枚数2000枚、3000枚と1000枚ごとの到達者を表彰しています。表彰の時間も落ち着いて話が聞けるようになり子ども達同士で互いに拍手を送り、他の子どものがんばりを称えあうことができるようになっています。

また、学習済みのプリントが積み上がり、視覚的に努力の結果が見えることも大きな励みです。 「こんなにやったの、すごいねー」と自然にほめ言葉が沸き上がります。

スモールステップで一人ひとりに合わせた学習ができること、くり返し練習することで生まれる“やればできる”という体験。それが子ども達の達成感になり、自信につながっています。

施設長のメッセージ

施設長が常々おっしゃる言葉があります。“公文学習は養育の一環だ。自立支援のためのツールである”と。

養育場面と公文の学習場面はリンクしている。公文式学習そのものを養育の一環と捉えると支援の参考になることが多くある。子どもとの関わりのヒントが詰まっている。勉強で泣くというのも貴重な体験です。子どもにとっては、学習を通して、大人に一生懸命関わってもらったという体験が大事にされたという経験であり、その時の職員の気概が子どものプラスになる。子どものモチベーションを維持するというのは、実は職員のモチベーションのこと。学習というプロセスに関わることは子どもをサポートする大きなチャンス。その大切な養育場面にしっかり寄り添い、子ども達の成長を見守るためにも施設全体で子ども達を応援していくことが大切だと思っています。(施設長)

職員の声

職員全体で子どもの学習状態を共有し、「こんなふうに学習してほしいんだよ」「こんなことをがんばっているんだね」と意識して声をかけてきたことが今では、子ども達のものなり、努力目標になっています。ある子どもは自分の成績表に“めあて:100点をとる。手を止めずにする”と自分の目標を書いています。日頃の大人の声かけが子どもに伝わり、よりよい学習状態を生み出すきっかけになっています。最近は、自分で決めた目標をできたかどうか毎回ふり返る子どもも現れ、びっくりさせられています。(保育士)

この事例をダウンロードする(PDF)

KUMONをより知っていただくためのキーワード

すべてを100点に仕上げ

公文式は、一人ひとりの「学力に応じた学習」 を行う個人別・学力別の学習法です。 らくにできるところを出発点にして学習を始め、常に自分の力にあった教材を自分のペースで解き進めることで、学ぶ楽しさと「自分でできた!」「100点が取れた!」というできる喜びを育みながら学力を高めます。

初めての内容や学年を越えた内容

公文式は、公文式は、現在の年齢や学年に関係なく、一人ひとりの「学力に応じた学習」 を行う個人別・学力別の学習法です。 らくにできることから始めて、少しずつ難易度の高い教材にチャレンジする「ちょうどの学習」で、やがて学年を越えてどんどん高い段階・課題に自力で進んでいくようになります。

公文式学習について詳しくご紹介しています。

公文式の特長~公文式学習とは~

お問い合わせ 事業開発本部 法人サポート部

導入に関するご質問・ご要望はこちらへ。お気軽にご相談ください。