夏休みの宿題として毎年登場する読書感想文ですが、「子どもが何を書けばよいかわからないと言っている」「毎年あらすじを書いて終わってしまう」という悩みを抱える保護者の方も少なくありません。
読書感想文をスムーズに書くためには、本の選び方や読み進め方、感想の引き出し方、構成の組み立て方など、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
本記事では、お子さまが自分の考えや感じたことを整理しながら読書感想文を書けるよう、保護者の方ができるサポート方法を手順に沿ってわかりやすく解説します。
Pick Up Point ! この記事の要約
読書感想文の書き方とは?親子でスムーズに書き進めるコツ
共感できる本を選び、付箋を貼ったりメモをしたりして心が動いた場面を残しておくことが大切です。
文章は「はじめ・なか・まとめ」の構成に当てはめ、自分の体験と結びつけて書くと深みが出ます。
否定せず問いかけを重ね、お子さまの言葉を引き出す聞き役や記録役に徹してサポートしましょう。
夏休みの宿題として毎年登場する読書感想文ですが、「子どもが何を書けばよいかわからないと言っている」「毎年あらすじを書いて終わってしまう」という悩みを抱える保護者の方も少なくありません。
読書感想文をスムーズに書くためには、本の選び方や読み進め方、感想の引き出し方、構成の組み立て方など、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
本記事では、お子さまが自分の考えや感じたことを整理しながら読書感想文を書けるよう、保護者の方ができるサポート方法を手順に沿ってわかりやすく解説します。
読書感想文を書きやすくするためには、本選びがとても大切です。お子さまが興味を持てる本や、自分の経験と重ねやすい本を選ぶことで、感じたことや考えたことを言葉にしやすくなります。
以下では、読書感想文を書きやすくなる本の選び方を2つのポイントに分けて紹介します。
● お子さまが共感できる内容を選ぶ
● 課題図書から選ぶ
読書感想文では「自分はどう感じたか・考えたか」を自分の言葉で書くことが求められます。そのため、お子さまが自分の体験や気持ちと重ねあわせられる本を選ぶことが、感想文を書きやすくする上で大きなポイントになります。
本選びはお子さまひとりに任せず、保護者の方が一緒に考えることも大切です。ただし、「この本を読みなさい」と押しつけてしまうと、読書感想文そのものへの意欲を失ってしまうことがあります。
いくつかの候補を提案した上で、最終的にはお子さま自身に選んでもらう姿勢が、前向きな取り組みにつながるでしょう。
また、お子さまが興味を持てない本では感想が生まれにくく、内容の紹介だけで終わってしまいがちです。
内容への興味・関心だけでなく、最後まで読み切れる分量か、文字の大きさや難易度がお子さまにあっているかどうかも、本を選ぶ際に確認しておきたいポイントです。
何を選べばよいか迷ったときは、青少年読書感想文全国コンクールの課題図書から選ぶのがおすすめです。課題図書は、お子さまの成長段階に応じて選定されているため、感想を書きやすい内容の本がそろっています。
また、課題図書は小学校低学年・中学年・高学年・中学生・高等学校の部に分けられており、お子さまの学年にあわせて選べるのも大きな特徴です。選択肢が自然と絞られるため、本選びのハードルが下がります。
青少年読書感想文全国コンクールの公式サイトでは、各本の見どころや選定理由が掲載されており、親子で一緒に内容を確認しながら選ぶことで、お子さまの興味・関心を引き出すきっかけにもなります。
「この本を読んでみたい」という気持ちが、感想文をスムーズに書き進める原動力になるはずです。
ただし、課題図書に縛られる必要はありません。あくまで本選びに迷ったときの選択肢のひとつとして、上手に活用してみてください。
読書感想文をスムーズに書けるかどうかは、本を読む段階での準備によって大きく変わります。
以下では、保護者の方がお子さまにアドバイスできる本の読み方のコツを2つ紹介します。
● 付箋を貼りながら読む
● 気になった場面をメモしながら読む
読み終えてから「何を書こう」と考えるよりも、読んでいる最中に付箋を貼っておく方法が効果的です。
「感動した」「共感した」「自分だったらこうする」など、心が動いた場面にその都度付箋を貼っておくことで、後から感想を書く際にその場面をすぐに見返せるようになります。
ポイントは、前向きな感情だけを対象にしないことです。「いやだな」「ハラハラした」「知らなかった」といったマイナスの感情や驚きも、「心が動いた場面」として付箋を貼る対象になります。
感動した場面だけが感想文の材料になるわけではないため、お子さまには「どんな気持ちになっても、それが大切なサイン」と伝えてあげましょう。こうして付箋を残しておくことで、感想文を書く段階でスムーズに自分の言葉を引き出せるようになるでしょう。
本を読み始める前に、タイトルや表紙を見て「どんな話だと思うか」を一言メモしておくと、読む前の印象を残せます。
読み終えた後の感想と見比べることで、「読む前は○○と思っていたが、実は△△だった」という気づきが生まれ、読書感想文の軸となるテーマを見つけやすくなります。
付箋を貼った場面についても、その場面を読んだときに感じた気持ちや「なぜそう思ったか」を一言添えておくことが大切です。後から文章にまとめる際にそのときの気持ちを思い出しやすくなり、あらすじを並べるだけの感想文になることを防げます。
メモはきれいな文章である必要はありません。「主人公が可哀想だった」「自分も同じことをしたことがある」といった短い言葉で十分です。
完璧な文章を書こうとすると負担が大きくなってしまうため、思ったことをそのまま書き留めるよう促してあげましょう。読書中に感じた生の言葉こそが、感想文を書く際の大切な材料になります。
構想メモとは、本を読んで感じたことや考えたことを書き出し、下書きの前に整理するためのメモです。このメモを作っておくことで、その後、感想文にまとめる作業がスムーズに進みます。
以下では、構想メモを作るステップを解説します。
①心が動いた場面を書き出す
②自分の体験と結びつける
構想メモでは、付箋を貼った場面の中から「一番心に残ったこと」を絞り込み、なぜそこで心が動いたのかを言葉にしましょう。心が動いた場面が決まったら、「なぜそこが気になったのか」を質問形式で書き出してみてください。
そうすることで、自分だけの視点が生まれやすくなり、感想も膨らみやすくなります。
構想メモに書き出す内容としては、以下のような項目を参考にしてみましょう。
● 本を読んで新しく知ったこと・気づいたこと
● 心に残った場面や印象に残った登場人物とその理由
● 疑問に思った点とその理由
● 本を読む前と読んだ後での印象や気持ちの変化
このとき、きれいな文章を書こうとする必要はありません。思ったことを短い言葉でメモするだけで十分です。
完成度よりも、自分の正直な気持ちをそのまま書き留めることを優先しましょう。
心が動いた場面が見つかったら、次に「自分にも似たような経験はないか」「もし自分が主人公だったらどうしたか」をお子さまに問いかけてみましょう。
本の内容と自分の経験をつなげることで、ほかの誰にも書けない「自分だけの感想」が生まれます。
声かけのコツは、具体的な記憶を引き出すひと言を添えることです。「この場面、前に同じようなことがあったときと似ていない?」と問いかけるだけで、お子さまは自然と自分の体験を思い出しやすくなります。
そうして思い出したエピソードを感想文に加えることで、文章に具体性と深みが生まれるでしょう。
また、この段階で構想メモに体験やそのときの気持ちを書き添えておくことも大切です。後から文章を書く段階になったとき、本文の中心となる部分をスムーズに展開できるようになります。
読書感想文は「はじめ」「なか」「まとめ」の3パートに分けて構成すると、書きたいことが整理され、スムーズに書き進められます。各パートに何を書くかを事前に決めておくことで、内容が散らばらず、読み手に伝わりやすい文章に仕上がるでしょう。
以下では、各パートで書く内容をわかりやすく解説します。
「はじめ」は、読み手にその本の概要を伝える導入パートです。ここでの印象が読者の関心を左右するため、丁寧に書くことが大切です。
具体的には、以下の3点を盛り込むとよいでしょう。
● この本を手に取ったきっかけや選んだ理由
● 一文程度にまとめた本のあらすじ
● 読む前に抱いていた印象や期待
とくに「選んだ理由」は、多くの人がつまずきやすいポイントです。「面白そうだったから」という簡単な説明で終わらせるのではなく、「なぜ面白そうだと感じたのか」という部分まで掘り下げることが重要です。
自分の日常の体験や関心と結びつけて書くことで、文章全体に厚みが生まれます。例えば、「似た経験をしたことがある」「以前から気になっていたテーマだった」など、自分ならではの視点を加えると説得力が高まります。
また、タイトルのつけ方にも工夫が必要です。「〇〇を読んで」のような無難な表現よりも、伝えたいことを一言で表した言葉や、本の中で印象に残った言葉を使ったタイトルのほうが、読み手の関心を引きやすくなります。
タイトルは、書き終えた後に改めて見直してもよいでしょう。
「なか」は読書感想文の中心となる部分で、文章全体の大部分を占める重要なパートです。
基本的には、「印象に残った場面」と「それに関連する自分の体験や感想」をひとつのセットとして構成することが大切です。まず、付箋を貼った場面の中からもっとも心が動いた場面を選び、その状況を具体的に説明します。
次に、その場面に関連した自分自身の体験や見聞きしたエピソードを結びつけ、そのときにどう感じたかを書きます。このようなセットを2つ、3つと重ねることで内容が充実し、文章にも自然と厚みが出るでしょう。
また、登場人物のセリフを効果的に引用することも有効な方法です。印象的な言葉を取り上げることで読み手を引き込みやすくなり、自分の感情表現にも説得力が生まれます。
「なか」をしっかり充実させることが、読書感想文全体の完成度を高める鍵となります。
「まとめ」は、「はじめ」「なか」で書いた内容を受けて、本を通じて得た気づきや自分の考えを言葉にするパートです。感想文全体の締めくくりとして、読んだ後の自分の変化をしっかりと伝えることが大切です。
具体的には、以下の3点を意識してまとめましょう。
● この本を読んで変わったこと・気づいたこと
● 自分が主人公や登場人物の立場だったらどう行動するか
● 本から得た学びを今後の生活にどう生かすか
これらを書く際に効果的なのが、読む前の自分と読んだ後の自分を対比させる方法です。「以前はこう思っていたけれど、この本を読んでからはこう考えるようになった」という形で書くと、自分の変化や成長が読み手に伝わりやすくなります。
そうすることで、文章全体に一貫性が生まれ、まとまりのある感想文に仕上がるでしょう。
さらに意識したいのが、タイトルと「まとめ」の内容を対応させることです。冒頭で掲げたタイトルのテーマに「まとめ」で答える形になっていると、文章全体の筋が通り、完成度の高い感想文になります。
お子さまが「何を書けばよいかわからない」と口にするとき、その背景には語彙力や文章力の不足だけがあるわけではありません。多くの場合、本を読み終えた後の気持ちや考えが、頭の中でまだうまく整理されていないことが理由です。
そのため、保護者の方からの声かけでは「感情に寄り添う問いかけ」が効果的です。
「どこが印象に残った?」「そのとき、どんな気持ちになった?」「自分だったらどうしたと思う?」といった問いかけをすることで、「面白かった」の一言で終わりがちな感想を、具体的な言葉へと引き出すことができます。
また、お子さまの感想や意見が大人の視点から見て「違う」と感じても、すぐに否定しないことが大切です。その考えに至った過程をまず認めた上で、さらに考えを広げる問いかけをつづけるようにしましょう。
保護者の方が担う役割は、文章を代わりに書くことではありません。お子さまの言葉を引き出す「聞き役」と、対話の中で出た表現をメモする「記録役」に徹することが、お子さま自身の力で書き上げる経験につながります。
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読書感想文は、本の選び方や構想メモの作成、「はじめ・なか・まとめ」の構成といった書き方の型を押さえることで、お子さまが自信を持って取り組めるようになります。
保護者の方は答えを与えるのではなく、対話を通じてお子さまの言葉を引き出す「聞き役」に徹することが大切です。そうすることで、お子さまらしい感想文が生まれやすくなるでしょう。
本記事で紹介したステップを参考に、ぜひ親子で読書感想文に取り組んでみてください。
また、語彙力や表現力をさらに伸ばしたい場合は、お子さま一人ひとりの理解度にあわせてスモールステップで学べるKUMONの国語も、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
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