お子さまが自分の気持ちをうまく言葉にできず、もどかしそうにしている場面を見たことがある保護者の方も多いのではないでしょうか。その背景には、「語彙(ごい)力」が関係している場合があります。
本記事では、語彙力の意味や重要性、語彙力が高い場合・低い場合の影響、具体的な育て方について、わかりやすく解説します。
Pick Up Point ! この記事の要約
語彙力は知識と表現の土台となり、読書や親子の会話を通じた日常習慣で育まれる
語彙力は知っている言葉の量と、適切に使いこなす力の両方を指し、思考力・表現力・読解力の基盤となります。
語彙力が低いと、自分の気持ちや考えを伝えにくくなり、学習内容の理解でもつまずきやすくなります。
読書習慣・親子の会話・辞書引きといった日常的な取り組みを通じて、語彙力を段階的に育てることが大切です。
お子さまが自分の気持ちをうまく言葉にできず、もどかしそうにしている場面を見たことがある保護者の方も多いのではないでしょうか。その背景には、「語彙(ごい)力」が関係している場合があります。
本記事では、語彙力の意味や重要性、語彙力が高い場合・低い場合の影響、具体的な育て方について、わかりやすく解説します。
語彙力とは、知っている言葉の量と、場面や文脈にあわせて言葉を適切に使う力のことです。語彙力は、話す・読む・書くといった言葉を使う活動の基礎となり、お子さまの学びやコミュニケーションを支える大切な力です。
単に言葉をたくさん知っているだけでは十分とは言えず、以下の両方がそろって初めて、本当の意味での語彙力と言えるでしょう。
● 量(知っている言葉の数)
●質(意味を正しく理解し、必要な場面で使えること)
語彙力が十分に育っていないと、気持ちや考えをうまく伝えられない、相手の言葉を正確に理解できないなど、日常の会話や学習の場面でつまずく原因となることがあります。
文化審議会の答申でも、お子さまがものごとを深く考えるためには、豊かな語彙が欠かせないことが示されています※。つまり、語彙力は学習面だけでなく、ものごとを深く考える力を支える上でも重要だと言えるでしょう。
語彙力を育てる際には、言葉の数を増やすことと、その言葉を正しく理解して使いこなすことをあわせて意識することが重要です。
文化審議会の答申では、語彙力が情緒力や論理的思考力を根底で支えるものだと述べられています※1。つまり、言葉をどれだけ知り、使いこなせるかは、お子さまがものごとを考えたり、自分の気持ちを整理したりする力にも関わると言えるでしょう。
語彙力の重要性は、文部科学省の資料でも示されています。中央教育審議会の答申でも、小学校低学年の学力差の背景には、語彙の量や質の違いがあると指摘されています※2。
このことから、早い段階で語彙力を育てることは、学習内容の理解を支える上でも重要だと言えるでしょう。
語彙力の高さは国語にとどまらず、算数・数学、理科、社会といった様々な教科の理解にも影響を与えます。
お子さまの学びを支えたいと考える保護者の方にとっても、語彙力は意識して伸ばしたい力のひとつです。
※1出典:文化庁 文化審議会答申「これからの時代に求められる国語力について」
※2出典:文部科学省 中央教育審議会「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の
学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」
語彙力を高めることで、お子さまの成長に様々なよい影響が期待できます。主な影響としては以下の2点です。
● 自分の考えを表現・説明する力が育ちやすくなる
● 知識を身につける力や読解力を支える
それぞれ詳しく説明します。
語彙力が高まると、「楽しかった」「面白かった」といったシンプルな表現にとどまらず、自分の気持ちや考え、その理由をより具体的な言葉で相手に伝えられるようになります。
例えば「なぜそう思ったのか」「どんなところが好きなのか」を言葉にできることは、より深いコミュニケーションにつながると言えるでしょう。
また、自分の意見や考えを言葉にする力に加えて、文章を順序立てて組み立てる力も育つことで、作文を書いたり、相手にわかりやすく説明したりしやすくなります。
語彙力は「表現する力」と「説明する力」の両方を支え、会話や作文など、お子さまの様々なコミュニケーションの土台になります。
語彙力が高まると、教科書や問題文の内容をより正確に理解できるようになり、読解力の向上にもつながります。
文部科学省の「学習指導要領」では、語彙力を含む言語能力が「学習の基盤」と位置づけられており※、語彙力が学びを支える力のひとつであることがわかるでしょう。
また、語彙が豊かになると本の内容が理解しやすくなり、読書への意欲が高まりやすくなります。本を読む機会が増えれば、さらに多くの言葉に出合い、新たな語彙を身につけていくことも期待できるでしょう。
こうした好循環が生まれることで、知識の幅が広がり、様々な教科の理解にもつながります。
語彙力が不足していると、日常生活や学習など様々な場面で困る場合があります。主に考えられる影響は、以下の2つです。
● 自分の気持ちや考えを表現しにくくなる
● 学習内容や問題文の理解につまずきやすくなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
知っている言葉がまだ十分でないと、自分の感情や意見を的確な言葉で言い表しにくくなり、「なんとなく」といった曖昧な表現が増えやすくなります。
例えば、読書感想文で「楽しかった」「面白かった」といったシンプルな感想が目立つ場合、その気持ちを表す言葉にまだ十分出合えていない可能性があります。
知っている言葉の数が増えるほど、よろこびや驚き、悲しみといった感情をより細かく表現することが可能です。また、知っている言葉が限られていると、相手の言葉のニュアンスや意図を読み取りにくくなり、会話のやりとりがスムーズに進みにくくなることもあります。
言葉を理解する力と伝える力は深く関わっているため、語彙力はコミュニケーション全体を支える力だと言えるでしょう。
語彙力が不足していると、算数の文章問題や理科の説明文など、「言葉を正確に理解すること」が求められる問題でつまずきやすくなります。学年が上がり、学習内容が複雑になるにつれて、こうしたつまずきにつながりやすくなるでしょう。
文部科学省の中央教育審議会資料でも、小学校低学年の学力差の背景には、語彙の量や質の違いがあると指摘されています※。
語彙力は、国語だけでなく、授業や教科書の内容を理解する力全体に関わります。そのため、早い時期から日常の中で言葉に触れる機会を増やしていくことが大切です。
お子さまは成長とともに大人の言葉を理解できるようになり、語彙が増え、自分の気持ちやしてほしいことを言葉で表現できるようになります。語彙力の土台は、生まれて間もない時期からの親子の関わりの中で少しずつ育まれていくものです。
幼児期から日常の中で言葉に触れる機会を増やすことが、将来的な知識の広がりや表現力の向上にもつながります。ここでは、お子さまの語彙力が年齢ごとにどのように発達していくのかを詳しく解説します。
厚生労働省の研究事業による報告では、子どもは1歳後半頃から使える言葉が増え、人とのやりとりも少しずつ広がっていく時期とされています※1。
3歳頃になると、さらに語彙が増え、話す力も発達して、自分の気持ちや考えを言葉で伝えようとする姿が見られるようになります。
また、文化審議会答申では、おおむね3歳までの乳幼児期は「コミュニケーション重視期」とされ、親とのやりとりを通じて言葉を身につけていくことが示されています※2。
つまり、日常の親子の会話そのものが、お子さまの言葉を育てる大切な機会と言えるでしょう。
とくに取り入れやすいのが、お子さまが発した言葉に丁寧に応え、少し言葉を足して返す習慣です。
例えば「ワンワン!」と言ったときに「そうだね、大きいワンワンだね」と返すようなやりとりを積み重ねることで、お子さまが触れる言葉の量が増えていきます。日常会話の中で言葉の力を伸ばすことが可能です。
※1出典:厚生労働省 令和4年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「一時保護所職員に対して効果的な研修を行うための調査研究」
※2出典:文化庁 文化審議会答申「これからの時代に求められる国語力について」
文化審議会答申では、3歳から11、12歳頃までを言葉の力の「基礎づくり期」と位置づけています※。
この時期は、言葉を理解したり知識を増やしたりする力が発達していく段階であり、語彙力の基礎を育てる上で大切な時期と言えるでしょう。
3歳頃から小学生の時期にかけて、様々な言葉に触れる習慣を身につけておくことは、将来の学力や表現力、知識の広がりにもつながることが期待できます。
語彙力を伸ばすには、新しい言葉に触れる機会を増やし、覚えた言葉を実際に使うことを、日常の中でくり返していくことが大切です。
以下では、ご家庭で取り入れやすい3つの取り組みを、意識したいポイントとあわせて紹介します。
●本を読む習慣で、たくさんの言葉に触れる
●親子の会話で、覚えた言葉を使う機会を増やす
●辞書を使って、知らない言葉を自分で調べる習慣をつける
読書は、日常会話だけでは出合いにくい多様な言葉に触れられる貴重な機会です。
会話の中で使われる言葉は限られていますが、本の中には、様々な場面や登場人物を通じて豊かな表現に出合えるため、語彙の幅を広げることに役立ちます。
読書を日々の習慣として取り入れることが、言葉の力を伸ばす第一歩となるでしょう。
新しく知った言葉を自分のものとして身につけるには、覚えるだけでなく、実際の会話の中で使ってみることが欠かせません。ご家庭での日常的なやりとりは、覚えた言葉を使う練習の場として最適です。
「読んだ本の内容を親子で話す」「新しく知った言葉を夕食の会話で使ってみる」といった小さな習慣の積み重ねが、語彙力を伸ばし、表現する力や説明する力を育むことにつながります。
また、お子さまの言葉を大切に受け止め、「どう感じたのか」「相手はどう思ったのか」を一緒に考えるやりとりは、感性や情緒を育てる上でも大切です。
辞書を引く習慣を日常に取り入れることで、知らない言葉に出合ったときに自分で意味を調べる力が身につき、語彙が少しずつ広がります。
辞書を引くメリットは、言葉の意味だけでなく、実際の使われ方や例文も一緒に確認できる点にあります。
単に意味を暗記するだけでなく、使い方やニュアンスまで理解できるため、語彙が「使える言葉」として定着しやすくなるでしょう。
文化審議会答申でも、漢字や漢語を含む語彙力を育てることが重要だとされています※。辞書を引く習慣は、その取り組みのひとつとして、ご家庭でも無理なくつづけやすい方法と言えます。
KUMONの国語は、「文字を読み書きする力」「語彙の力」「文の構造を整理する力」を培い、高い読解力を養うことを目指す学習法です。
ひらがなや身近な言葉に親しむところからスタートし、高校・大学レベルの読解力育成まで、スモールステップの教材で構成されています。一人ひとりの理解度にあわせて語彙力を着実に積み重ねられる点が特長です。
教材には物語だけでなく、科学的・歴史的な題材も取り入れられており、日常会話だけでは出合いにくい様々な言葉に触れながら読解力を高めることが可能です。
また、「くもんのすいせん図書」として650冊の本を選定し、読書への興味・関心を広げながら読書力を育てることも大切にしています。
さらに、0〜2歳のお子さまと保護者の方を対象とした「Baby Kumon」もあります。
一人ひとりのお子さまの成長に応じて構成されたオリジナル教材と、月1回の先生との面談「Baby Kumonタイム」によって、親子のやりとりをサポートします。
「コミュニケーション重視期」とされる3歳までの乳幼児期に、歌いかけや絵本の読み聞かせを通じて、語彙力を自然に身につけていけるでしょう。
KUMONでは無料体験学習※を、Baby Kumonでは無料お試し※を実施しているため、語彙力の土台づくりの第一歩として、ぜひご検討ください。
※KUMONの無料体験学習について、受付期間外の場合がございます。
語彙力とは、単に知っている言葉の量だけを指すのではありません。語彙力は、場面や文脈にあわせて言葉を適切に使いこなす力も含めた総合的な力です。
語彙力を高めるためには、言葉を「知ること」と「使うこと」の両方をバランスよく積み重ねていくことが重要です。
語彙力が高まると、自分の気持ちや考えを言葉で伝える表現力が育ちやすくなるほか、相手の言葉や文章を正確に理解する読解力も伸びやすくなります。
さらに、こうした力は国語だけにとどまらず、様々な教科の学びを支える土台にもなります。
語彙力は、読書や親子の会話、辞書を引く習慣など、日常の積み重ねによって育まれるものです。
お子さまの語彙力や表現力を育て、知識の幅を広げたいと考えている保護者の方は、日常の習慣づくりに加えて、KUMONの国語や「Baby Kumon」も選択肢のひとつとして検討してみてください。
親子のやりとりを無理なくつづけたい方や、お子さま一人ひとりのペースにあわせて学びを進めたい方にとって、成長にあった学び方を考えるきっかけになるでしょう。
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