ドイツ語

数英国そしてドイツ語 公文式学習で広がった世界

新庄 翔太郎 さん(大学生)
滋賀県・レークピア教室 加藤 信子 先生
新庄 翔太郎 様
ずっと興味を持ち続けてきた政治の分野にこれからも関心を持って社会で活躍していきたい、と抱負を語ってくださった新庄さん

「いつかドイツへ行き、歴史を感じ、文化を体験したい」と楽しそうに話される新庄翔太郎さんは、大学入学直前の3月に公文式ドイツ語学習を開始され、現在最終教材修了目前です。数英国の公文式学習を経て始めたドイツ語学習、そのきっかけや学ばれてきた事柄について伺いました。

文法習得だけではない公文式ドイツ語学習

大学入学に際し、以前より興味のあったドイツ語を第二外国語として選択しました。しかし、語学にはもともと苦手意識があったため、事前に準備したいと考えていました。そこで、公文式ドイツ語を学習していた母の勧めもあり、また自身も過去に公文式で数英国を学習していた経験から、公文式でドイツ語を学ぼうと決めました。実際に始めてみると確かに文法は複雑でしたが、段階を経て着実に各項目を習得できる教材構成になっており、大学での授業に余裕をもって臨むことができました。

公文式ドイツ語学習を続けていくと、D教材の「ドイツ入門」、J教材の「連邦大統領ヴァイツゼッカーの演説」など、ドイツの歴史や価値観といった文法や語彙以外の事柄も学ぶことができました。

また、高校時代に映画上映会で鑑賞した「西部戦線異状なし」もK教材で読むことができました。高校の先生がおっしゃった「今、私たちが生きているのは戦後ではなく、戦前なのかもしれない」という言葉とともに印象に残っていた作品でした。昨今切迫している世界情勢の中、改めて教材でこの作品に触れたことで当時先生が伝えようとなさった事柄をより深く理解できたような気持ちになりました。

他にも、I教材「変身」は以前読んだことがあった作品です。教材で原文と対訳を読んでみると、カフカの表現はさることながら、その世界観を壊さず伝える翻訳のすごさも感じることができました。直訳とは異なる表現方法とはこういうことか、と印象に残っています。

今挙げた以外にも、なかなか出会えないような作品が教材で多数取り上げられており、そういった作品を読み学べるというのも公文式ドイツ語ならでは、だと思います。

公文式学習で得た様々な力

学力だけでなく、コツコツと着実に取り組む力も身につけられたと感じています。少しずつでも進めれば確実に高い目標にたどり着けること、そして振り返ってみるとその一つ一つを越えるたびに自分の知見が広がったことに気づきました。例えば国語教材では、自ら手に取ることのない作品も学ぶことが自分の世界を広げるきっかけとなったと思います。

また、小学生のころから加藤先生の教室で毎年行われる暗唱大会に参加し、努力を続けたことが今に活きていると感じています。最初は及び腰でしたが、先生に背中を押されて挑戦し、人前で話すことの楽しさに気づくことができました。この経験が、緊張せず自分の考えをしっかり相手に伝える力を培ってくれたのだと思います。現在、非行防止などに携わるボランティア活動に参加していますが、そこでは伝えるだけでなく相手の考えを受け止めることも必要となります。ここにも公文式での学習がつながっていると考えています。自分の苦手なものも教材を通して触れ、多様な在り方を受け止めることができるようになったことが今の活動に役立っていると思います。

くわえて、すきま時間の活用も心がけるようになりました。学習時間を確保するために、授業の合間などにさっと教材学習に取り組み、気になった部分は腰を据えて深く取り組む、とメリハリをつけています。集中的に学習すべき部分など、加藤先生が的確なアドバイスをくださるおかげで学習を継続できています。

ドイツへの思い

世界史を学ぶ中でその存在感に興味をもったドイツですが、公文式教材を通して新たな面を知り、また自分の専攻が政治経済ということでEUにおける役割や各国への影響力などの観点からもドイツを見るようになり、注目度が高い国であると改めて思います。戦乱を乗り越え国を形成した真面目さ、それに裏付けられたしたたかさ、そんなドイツ語圏らしさも教材を通して得られたドイツへの見方です。いつか現地へ赴き、これまで学んできた歴史や文化を体感したい、と思っています。

加藤先生

加藤先生より

数英国を学習していた頃からとても素直で真面目で、集中力・作業力という基礎を公文式でしっかりと身につけた生徒です。ドイツ語学習では、どんな作品にも「ドイツらしさ」が必ず出ている、学習を通じてそれをしっかり味わってほしい、といつも声をかけており、新庄さんは各教材に真摯に取り組んできてくれました。公文式で得た様々な力やスキルを応用し、自ら考え生み出す姿勢を忘れず、これからも活躍していってほしいと願っています。