ドイツ語

外国語学習は長距離走良い意味で「適当に」取り組むのがコツ

江橋 正浩 さん(社会人)
千葉県・丘の道教室 小越 純子 先生
江橋 正浩 様
オンライン取材でお話をうかがいました。

2017年3月に最初の4A教材からドイツ語学習を始めた江橋さんは4年かけて最終教材を修了されました。お仕事に忙しい日々の中で修了まで学習を継続させる極意とは「あえて『適当に』『頑張らないこと』でしょうか」とおっしゃる江橋さんは、公文式学習法に大きな手応えを得て、現在は引き続きフランス語、数学、英語、国語の学習にも取り組んでおられます。

公文式学習の魅力

「ビールが大好きで本場ドイツへ酒飲み旅行がしたい」というのが私のドイツ語学習の動機でした。NHKラジオ講座に取り組むも、4月開始、5月に挫折…というパターンでなかなか軌道に乗りません。そんなとき、公文式ドイツ語学習の広告を目にしてなんだかおもしろそうだと思って始めてみました。当時、娘が公文式の算数を学習していましたのでなんとなくイメージはありましたが、やってみるとこの学習法は自分にもとても合っているなと感じました。毎日の学習枚数も時間も自由で、自分で調整できる点が特に魅力的でした。自学自習が公文の特長だということですが、通信学習指導の先生が担当してくださるので一方通行の孤独な学習でもありません。小越先生との通信文のやり取りで実に楽しく学習を続けることができました。

最初の学習は歌から始まりましたが、気楽に取り組むことができ、これなら続けられそうだと感じました。

語学の学習というと一対一の会話ではハードルが高く、グループレッスンは案外発言の機会が少なくて参加しているだけの満足感で終わりがちです。公文式学習はマイペースという、常に自分が主役の形で進められ、かつ小越先生が絶妙のタイミングで褒めたり、励ましたりと関わってサポートしてくださるので、安心して続けることができました。

日々の学習で工夫していたこと

とはいえ、学習は順調なことばかりではなく、数々のスランプがありました。懸命に解いたはずなのに、つづりの書き間違いなどのケアレスミス連発で落ち込むこともあれば、変化形や語順の複雑なルールに手こずるのも何度も経験しました。日々忙しい中で私なりにプリント学習で心がけていたことを少しお話させていただきます。

「ゆったりと構える」受験など期限が迫った勉強をしているわけではなく趣味で取り組んでいることですから、時間をかけてじっくり着実に身につけることを重視しました。ですからスランプを感じても、そのうち乗り越えられるだろう、という心持ちでいるようにしていました。小越先生が「文法で苦労してもこの先の原文読解教材へ進むと楽しい学習が待っていますよ」などのアドバイスをくださったのも、短期の目標をもつ上でありがたいことでした。

「頑張らない」長く続ける一番のコツは、一見矛盾しているようですがあまり頑張らないことだと思っています。語学は長距離走に似た継続的なペース配分が重要となる学習ですから、良い意味で「適当に」向き合うことはポイントと言えると思います。「適当さ」は継続とすごく相性が良いですね。私自身、ビールの誘惑に負けて、やろうとしていた公文の学習ができなかった、なんてこともありました。そんな日々だとしてもゆっくりと楽しく、適当に、でも確実に前進していけるのが公文式学習の良いところだと思っています。

さまざまな科目を「公文式で」「楽しむ」

小越先生が予告してくださった通り、G教材からの読み物の学習では楽しく、いろいろな作品と出会うことができました。「変身」「車輪の下」「ヴェニスに死す」などそれまでタイトルしか知らなかった作品も教材学習をきっかけに全編を読むなど、貴重な読書体験にもつながりました。また、独検や公文の認定テストなどは受験の刺激が勉強の活力になりますので、積極的に受けるようにしたのも良いペースメーカーだったようです。

ドイツ語学習ですっかり公文式学習が生活の一部になりましたので、小越先生の指導のもと、現在は公文式フランス語、数学、英語、国語学習に取り組んでいます。理系出身の私ですが、数学はじめどの科目もとても手応えのある内容で、学習、採点、訂正を経て一つひとつ身についていくプロセスはドイツ語と同じです。楽々解けるという楽しさだけでなく、時には大いに苦しんだ末にようやく正解へたどりつくという、壁を乗り越えたからこそ味わえる楽しさがあります。山登りに例えると、険しい道の先に自分だけが味わえる素晴らしい景色に出会うようなものかもしれません。これからも自然体で、趣味を究めるつもりで学び続けていきたいと思っています。

「シャーロック・ホームズシリーズ」の大ファンでもある江橋さん。
「シャーロック・ホームズシリーズ」の大ファンでもある江橋さん。
小越先生

小越先生より

江橋さんの真摯な学習姿勢、いつも謙虚でフランクなお人柄、ウイットに富んだコメントなど、私も学ばせていただき、楽しみながら通信のやりとりを続けています。いろいろな科目を納得のいくレベルまで取り組んで公文式学習を堪能していただけるよう、これからも精一杯応援させていただきたいです。