「読む力」「書く力」を応用し、総合的な語学力へ
法学者として研究に取り組み、教鞭をとっておられる相澤さんは、お忙しい時間を縫ってドイツ語学習に励み、最終教材修了も目前に迫っています。ドイツ語学習をはじめるきっかけや継続のコツについてお伺いしました。
豊富な課題で身に着けた原文読解力
ワイマール憲法に関心をもち、原文を読んでみたいと思ったことがありました。辞書を片手に読もうとしても難解で、戸惑っていた際に先輩の研究者からの勧めを受け、ドイツ語学習を始めることにしました。様々な学習形態を検討しましたが、娘が通っている公文式教室で公文式ドイツ語の存在を知り、高度な読解力養成を目的としている点が自身のニーズと合致したため、公文で学習を始めることに決めました。
公文式ドイツ語教材は例文や練習・応用課題が豊富で、楽しみながら語彙・文法を学ぶことができました。登場キャラクターが織り成すストーリーも面白く、挿絵や音声教材もドイツ語圏の文化を感じる工夫があったのも印象的です。G教材以降の読解教材は学習課題が難しくなりましたが、『二人のロッテ』や『大泥棒ホッツェンプロッツ』、『ル・グランの書』など素敵な作品を読むことができました。また、学生時代に日本語で読んだ『連邦大統領リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーの演説』を、ドイツ語で読めたことが嬉しかったです。
法律関連文書においては、どんな言葉が使われているかということが重要な意味を持つことが多くあります。このドイツ語学習を経て、そういった場面でドイツ語の原文を読むことができる、どんな言葉が使われているか参照できる、という安心感が生まれました。今後も学んだことを活かし、研究に取り組んでいきたいと思います。
良いところを見つけ、ほめ、伸ばしてくれる先生の存在
毎日何時間でも学習していたい!と思うくらい語学が大好きです。仕事や家事などの合間に時間を作って学習を続けてきました。例えばお風呂で音声教材を聞いてみたり、通勤時に音読練習をしてみたり、少ない自由時間を工夫して使うようにしています。
それでも、学習を続ける中で挫けそうになることもありました。そんなとき、先生はいつも明るく励ましてくれました。良いところを見つけ、ほめてくださるおかげで、ますます頑張っていこう!と童心に返ったように前向きに取り組むことができました。初めてお話しした時から意気投合し、共通の話題も豊富で、とても心強く感じたのを覚えています。先生は定期的に音読を確認する時間を設けてくださり、文字の読み書きに偏った語学学習にならないように配慮してくださっています。また、音読を聞くだけでなく様々な話題について話し合える機会を作ってくださっています。それは、生徒の特性や興味関心を知り、その人その人に合った学習支援の方法を考えたいという先生のお気持ちの表れだと思っています。そのような先生の生徒に対する愛情と教育に対する熱意に支えられて、多忙な生活のなかでもここまで学習を継続してこられました。高橋先生と出会えたことをとても嬉しく思っています。
語学力は会話力だけではない
昨今外国語習得における会話力が注目されるようになりましたが、私は会話力だけが語学力であるとは思っていません。言語は「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能の習得が重要です。これまでの外国語学習経験から、「読む」「書く」ことができる言語は、訓練次第で「聞く」「話す」ことができるようになりますが、「聞く」「話す」ことができる言語において「読む」「書く」ことを習得するのは、険しい道のりであると考えています。「語学力は会話力だけではない」。語学に習熟したある社会人学生がかけてくれたこの言葉が、自分のそんな考えを簡潔にまとめてくれたように感じ、強く心に残っています。
これから学習を始める方、また既に学習を始めている方も、「読む力」「書く力」を軽んじず、公文式ドイツ語教材の特長と利点を活かした学びを享受してほしいと思います。
高橋先生より
大人になっても学習を続けている、楽しんで積極的に取り組んでくださっている美智子さんに出会えたことで、自分の人生も豊かになったと感じています。またその素敵な学習姿勢が、公文教室の子どもたちやこれから学習を始めようとする方々の背中を押してくれると思っています。
いつも生き生きと学習に取り組んでくださっている相澤さん、ぜひこれからもドイツ語及びドイツ文化を楽しんでください。