スイスから世界へ!多言語学習で広がった世界と自分の可能性
「高校3年間は自分ならではの挑戦をしてみたい」とスイス公文学園高等部へ進学することを決めた心暖さんは、高校1年生の9月から公文式フランス語学習を始め、現在はI教材を学習中です。卒業後はポーランドの大学へ進学し、将来は自分の能力を最大限に使って人の役に立ちたいと夢を語ってくれた心暖さんに、フランス語・英語の多言語学習の魅力をお伺いしました。
「得た学びを活かす」スイスでの生活
スイス公文学園高等部はスイスのレザンというフランス語圏の村にあり、校内の公用語は英語です。授業、学年集会、学内の掲示など全て英語で、入学当初は聞き取れて読めるけれど話せない自分にもどかしさを感じていました。しかし、努力を重ね段々と自信が持てるようになり、授業中にもしっかりと発言ができるようになりました。また、学園の授業では、学びを得て自分がどう思うのか、学んだことを外の世界にどのようにつなげていくのか、を重視しています。学園での生活を通して、今までの自分がいかに何も考えていなかったかを知りました。ただ学ぶのではなく、学びを活かすために考えることの大切さがわかりました。
フランス語は高校1年生では必修科目、2年生以降は選択科目でした。1年生は授業のスケジュールに余裕があり、折角ならこの時間を有意義に使いたいと考え、公文式フランス語を9月から課外学習として始めました。公文式は小学生のころから英語学習をしていたので馴染みがあり、音学習や文章量が多くインプット量が確保されている学習は、基礎となる語彙・文法・音を身につけるのにぴったりでした。しかし、高校2年時に、学業の忙しさから公文式フランス語をしばらく中断することにしました。公文式フランス語を学習中は、フランス語の授業でわからない単語がほとんどなく、リエゾン(単語と単語の音が連結して発音されること)が多い文章でも聞き取れないことがあまりなかったのに、中断中は難しく感じる場面が多くなりました。そこで公文式フランス語がいかに自分の身になっていたか、を実感し、高校3年生から学習を再開することにし、現在まで継続しています。
言語は楽しむためのツール
公文式フランス語学習は、文章・音ともにインプットが豊富です。私は自分の思っていることを書く・文章を読むことに自然と取り組めるタイプなので、公文式学習はリラックスしながら楽しめています。リエゾンの注意すべきポイントなども学べるので、リスニング力も身につきました。
これまで文法事項はひたすら問題を解いて覚えるという取り組み方で学んでいたので、ストーリー・文脈のなかで覚えるという教材のスタイルに慣れるのには時間がかかりました。しかし、文法や語彙がわからないと物語が楽しめないと感じてからは、「覚えるため」ではなく「楽しむため」に学習するのだと意識を切り換えました。辞書を使い、多角的に教材に取り組むことで、モチベーションを保ちながら多くの表現を身につけることができました。
教材では様々なストーリーが扱われていますが、特に印象的だったのが『にんじん(ルナール)』と『雨傘(モーパッサン)』です。どちらもこれまで触れてきた作品とは異なる展開で、日本にはない価値観や人生観の違いはどこから生まれるのだろうと興味を持つきっかけとなりました。言語は学ぶための教科ではなく、人とつながり、世界を知り、自分を変えていくためのコミュニケーションツールであることを、特にG教材以降の読解で感じることができました。
また学習を進めるうちに、フランス語話者の学園スタッフの方とフランス語でちょっとした会話を楽しめるようになったり、街中で耳に入る人々の会話もわかるようになりました。多量で良質なインプットがあったからこそ、自然なアウトプットができるようになったのだと思います。実際にわかる・使えるレベルに到達したことがとても嬉しく、フランス語学習をしていてよかったと感じています。
人生を豊かにしてくれる多言語学習
日本では日本語だけで生活ができますし、日本国外へ一生出ない場合もあるかもしれません。しかし、言語を学ぶというきっかけを得ることで、海外に目を向け、その国の文化を知ってみようと思うことができると思います。私自身もスイス公文学園高等部でフランス語・英語を学び、実際に日常生活で使用する中で、凝り固まった考え方や自分が持っていた偏見に気づき、自分の中の当たり前を疑い、自分の世界を広げることができました。
もし今フランス語や英語、外国語学習に際し成果が得られず学ぶ意義を見失いそうになっている方がいたら、一度立ち止まってその言語が使われている国や文化を覗いてみてほしいなと思います。その言語を楽しく使うために、一緒に頑張っていきましょう!
大木先生より
心暖さんは10年生(高校1年生相当)の9月にフランス語の学習を開始、途中11年生(高校2年生相当)の11月から5月までお休みしたのち、12年生(高校3年生相当)の7月から学習を再開し、卒業までの実質25か月間で4A教材からI 200まで進みました。私たちの学校のような、期間が限られている環境では、できるだけ1枚1枚の教材からの獲得量を多くして、復習を減らしていくことが重要ですが、心暖さんは、1枚1枚の学習の質が非常に高く、努力を厭わずに継続できる人でした。特にG教材以降は、覚えたい単語をその横に何回か書き、さらにそこに書かれているテキストを余白にすべて書き写すという学習を続けながら、ただ問題を解くだけでなく、「1回で頭に入れる」ことを目指して学習を続けてきました。
首席卒業を果たした心暖さんがこれから進む道に、Bonne Chanceがあることを願います。
スイス公文学園高等部
スイス公文学園高等部(KLAS)は、スイス・レザンの雄大なアルプスの自然に囲まれた文部科学省認定の全寮制高等学校です。日本の高等学校と同等の卒業資格を取得できる一方で、英語を日常的に使用する国際的な学習環境の中で、世界で活躍するための力を育みます。少人数制授業によるきめ細かな指導、多国籍の教員との学び、ヨーロッパ各国への教育旅行や国際交流など、多彩な体験が生徒の視野を広げます。また、全寮制ならではの共同生活を通して、自立心や協調性、他者を尊重する姿勢を養うことも本校の大きな特徴です。豊かな自然と多文化が共存する環境で、生徒一人ひとりが将来の可能性を広げ、グローバル社会に貢献できる人材へと成長していきます。なお、KLASでは公文式を正課として導入しています。
<スイス公文学園高等部オフィシャルサイト> https://www.klas-ac.jp/