公文公教育研究所の
環境経営への取り組み
2023年度の環境データ・取り組み
環境データ
KUMONグループでは、温室効果ガスの削減による地球温暖化防止への貢献、森林資源の保全を推進するため、2011年度よりグループ各社の電気使用量・紙使用量・古紙リサイクル量の把握を開始しました。自らの事業活動に伴う環境負荷の低減を図ることから、確実に取り組んでいます。
また、すべての社員が多様で柔軟な働き方、価値創出・生産性向上を実現していく取り組みとして「働き方創造」を推進しています。
公文公教育研究所においても、引き続き環境に関する基本行動として、電気使用量の削減、紙使用量の削減、古紙リサイクルの推進に取り組み、2023年度の実績は以下の通りとなりました。
電気使用量
オフィスでの空調設定温度の調整やパソコン・照明等の省エネを推進するとともに、公文公記念館の展示室における空調設備の入替え、スポットライトのLED化等ハード面の取り組みと、閉館日の空調・照明のこまめな調整等ソフト面の取り組みを継続しています。
2019年度後半から全国的なコロナ感染症の感染拡大を防止するため、また働き方創造に伴って導入したリモートワークが、今では完全に定着しています。
特に2022年7月に行った大阪オフィスの減床も相まって、オフィスへの出勤割合の減少もあり、電気使用量は逓減傾向にありました。ただ、2023年5月から新型コロナウイルス感染症が感染症法上の分類における5類感染症へ移行したことから出勤割合が高まった結果、2022年度と比較して121.3%となりました。
紙使用量
文書の電子化やペーパーレス会議、両面印刷、紙面構成のコンパクト化に加え、これまで冊子で配布していた資料をWebで提供しています。
また、リモートワークが増加したことにより、電子申請やFAXの電子化が実施され、ペーパーレス化が進みました。
さらにブランチ支援活動(主に講座支援)を出張からオンラインでの実施に切り替え、PC画面を通して資料を確認する形に変わったことで、今までオフィスの複合機で印刷していた講座資料が不要となり、紙使用量を削減できています。
この傾向は2023年度も続いており、紙使用量は2022年度と比較して85.7%となりました。
※紙購入量を紙使用量として算定しています。
※紙購入量を紙使用量として算定しています。
古紙リサイクル量
オフィスで使用しているコピー用紙を可能な限り回収し、リサイクルする取り組みを推進しています。リサイクルボックス設置による使用済み紙類の回収促進に継続して取り組みました。
リモートワークの推進・オンライン支援への切替えによって、オフィスで印刷する紙類の量が減少傾向にあります。2023年度は出勤割合の増加にともない印刷の機会も増加しているものの、環境意識の高まりから古紙をリサイクルに回すことができました。2023年度の古紙リサイクル量は、2022年度と比較して176.2%となりました。
CO2排出量
公文公教育研究所の温室効果ガス排出量は、電気の使用が主な要因となっています。そのため、電気使用量の削減を推進することによりCO2排出量の削減に取り組んでいます。
新型コロナウイルス感染症が感染症法上の分類における5類感染症へ移行し、 経済活動は正常化へ向かっていることもあり、コロナ後のCO2排出量の増加を抑えるべく、コロナ対応ガイドラインや働き方を見直すことで、環境への取り組みを現在のレベルで維持・促進できるように努力していきます。
※CO2排出量は、IEA(International Energy Agency)の排出係数を用いて算出しています。
※CO2排出量は、IEA(International Energy Agency)の排出係数を用いて算出しています。
取り組み
公文公教育研究所では環境負荷削減のため、以下の取り組みを行っています。
環境負荷を軽減するための活動
省エネ活動
オフィス内の空調は「省エネ」温度に設定し、常に室温調整をしています。また、不要な照明の消灯やパソコンの離席時節電など省エネの徹底に取り組んでいます。
公文公記念館では、展示室のエアコンを省エネタイプに入れ替え、スポットライトもLEDに交換しています。
ハード面においては設備を順次省エネタイプへ変更しており、記念館の電気使用量の削減に取り組んでいます。一方で、ソフト面(知恵と工夫)でも取り組みを徹底し、閉館日の展示室内消灯等を継続して行いました。
またリモート見学会の希望者を募り、電気使用量を増やさずに、記念館の機能を維持できる取り組みも実施しています。
コピー用紙等の使用量削減への取り組み
公文公記念館で年4回発行していた機関誌「洋洋」(A3判1枚)をWebによる提供に変更し、またパソコンを利用したペーパーレス会議の実施や両面印刷および縮小コピーなど紙面構成のコンパクト化の徹底、使用済みコピー用紙の再利用などに取り組んでいます。
ミスプリント防止機能のついた複合機の導入により、不要な印刷はほとんどなくなりました。
それらに加え、働き方創造およびコロナ対策によって、リモートワーク促進に取り組みました。
リモートワークでは、オフィスとは違って、パソコンでの制作物を複合機で印刷し、確認することができないこともあり、パソコン上の画面確認で完結できるよう、仕事の仕方を工夫し続けています。
廃棄物の分別・リサイクルの促進
ごみの分別ルール徹底と分別BOXの設置により、オフィスでの徹底したリサイクル活動を促進しています。
オフィスフロアーの減床
2018年と2020年の二度にわたる東京オフィスのフロアー減床に加えて、2022年7月には業務改革として大阪オフィスの減床を実施しました。ワーキングスペースの見直しだけでなく、倉庫スペースの見直しも行い、専有面積が大きく減ったことで、2022年度には電気使用量が大幅に削減されました。リモート勤務の促進といった働き方創造の推進にも積極的に取り組み、社員の環境に対する意識が今まで以上に高まっています。
記念館グッズ(鉛筆)のパッケージ変更
公文公記念館を訪れた方が購入される記念館グッズ。
さまざまな種類がありますが、その中でも年間300セットの販売実績がある鉛筆(1ダース)のパッケージをプラスチックから紙製へと変更しました。
公文公記念館の緑化活動
公文公記念館では、隣接する駐車場にシバザクラとヒラドツツジを植えています。最初はまばらな状態(写真左)でしたが、1か月半が経過する頃にはシバザクラ(写真中)が咲き揃い、3か月も経過するとヒラドツツジ(写真右)もきれいに咲きそろいました。来館者はじめ近隣の住民の方々からも非常に好評です。