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個人別の 「能力に応じたちょうどの教育」 が本流にならなければなりません。 個人差や能力差を無視した従来の方法では、子どもの持っている可能性を精一杯伸ばすことはできません。 一人ひとりの子どもの 「能力に応じた学習」 である公文式だからこそ、その子どもの能力を可能な限り伸ばし、優秀な人材を育成することができるのです。
・・・・・・公文 公
 公文式は個人別・能力別の学習法です。「個人別・能力別」とは、いわゆる個人授業とは違いますし、能力別クラス編成をするということでもありません。学習者一人ひとりの力に合ったところを学習するという意味です。また、公文式教室には年齢別クラス編成というものもありません。

 学習者の能力は、それまでの環境、素養、練習量によって一人ひとり違います。年齢が同じというだけで学習内容を統一すれば、ある子にとっては難しすぎて自信を失ったり、他の子にとっては簡単すぎて退屈だというようなことがどうしても起こってきます。学習を始めるにあたっては、個々人のその時点の能力に応じた内容を考えなければならないのです。

 水泳やピアノなどの技能・技術を習得しようとする場合も同じことが言えるでしょう。まだバタ足が上手にできない子に、いきなりクロールを教えることはできませんし、クロールをマスターした子が必要以上にバタ足の基礎訓練だけを強いられたら、やる気を失いかねません。また、各々の訓練段階ごとの習得スピードにも個人差は当然生じます。算数の学習にしても、九九を5回練習してマスターできる子もいれば、10回、20回・・・の練習が必要な子もいるわけです。

 公文式学習は、「読み、書き、計算」というすべての学びの基盤となる知識・技能の習得をまず第一に重視する教育法です。学習を始める時点での一人ひとりの学力はもちろん、学習開始後のそれぞれの習得スピードにも応じたプログラムを提供します。それを可能にしているのが、乳幼児や知的障害者でも楽しく学習できるレベルから大学教養レベルの高度な内容まで、キメ細かなスモールステップで構成された公文式教材です。

 子どもが意欲的に学習に取り組み、その可能性を精一杯に伸ばすためには、教える側の論理や方法を押しつけるのではなく、学習者一人ひとりの立場に立った教育を考えていくことが大切であると考えます。


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第1回 個人別・能力別
(『文』57号:1999年秋号)
第2回 自学自習
(『文』58号:2000年新春号)
第3回 可能性の追求
(『文』59号:2000年春号)
第4回 家庭教育
(『文』60号:2000年夏号)
第5回 学年を越えて進む
(『文』62号:2001年新春号)
第6回 ちょうどの学習
(『文』63号:2001年春号)
第7回 学習習慣
(『文』64号:2001年夏号)
第8回 低い出発点
(『文』65号:2001年秋号)
第9回 100点主義
(『文』66号:2002年新春号)
第10回 標準完成時間
(『文』67号:2002年春号)
第11回 高校教材
(『文』68号:2002年夏号)
第12回 悪いのは
子どもではない
(『文』69号:2002年秋号)