公文書写へ通うことを決めたのは、当時幼稚園児になった娘が左手で鉛筆を持っていることに気づいたからです。もともと私自身も左利きで、書くことにずっと苦手意識を持っていました。特に働くようになってからは公の場で文字を書くシーンが増えます。それまでは「自分さえ読めればいい」と思っていましたが、人に伝えようと考えると「誰もが読みやすい文字を書くってすごく大切な力だな」と感じるようになりました。「できることならその力を娘につけてもらいたい」と2人で入会しました。
100人100筆
私と書写のあるくらし
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- 書写歴2年Mさん(30代)
※書写歴・学年・年齢は、取材時におけるものです。
書写歴2年
Mさん(30代)
できれば娘に書く力を身につけてもらいたいと思いました。
「右手と同じように書くのは難しいけど、
正しい文字が書けているから大丈夫」
教室の先生が親切にご指導くださったおかげで、娘はすぐに右手に持ちかえ自然に文字を書けるようになりました。私のほうは、この年になって右手にかえるのは難しいので左手で学習しています。ペンの持ち方や運筆など、右手と勝手が違う部分はありますが、納得がいかないときは教材の端に何度も書いて練習したり、先生に相談したりします。先生も「右手とまったく同じように書くのは難しいけど、正しい文字が書けているから大丈夫よ」と励ましてくださるので自分のペースで徐々に学習を進めています。
成長の著しい娘に負けないよう、
今後もコツコツ学習していきたいです。
入会から2年弱がたち、娘はどんどん上達し今では私より上手に文字を書けるようになりました。たぶん、いつも教室で先生が「お手本と、自分で書いた文字の違いはどこ?」「どうやって書いたらいいと思う?」と自分で考えて書くようご指導くださっているからだと思います。文字の上達とともに、考える習慣も身についているようです。
家でも自分から進んで書写の宿題に取り組み、学習の最初と最後に先生を真似て「よろしくお願いします!」「ありがとうございました!」と元気良くあいさつしています。
成長の著しい娘に負けないよう、私も小さくて癖のある文字を早く卒業したいと思います。行書のように大人っぽい文字をめざして今後もコツコツ学習していきたいです。