Q. あらためてTOEFL Primary®、TOEFL Junior®の歴史と現在の広がりについて教えてください。
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日本ではTOEFL Primary®は2014年、TOEFL Junior®は2011年から普及がスタートしましたが、現在、世界ではTOEFL Primary®は47か国以上、TOEFL Junior®は65か国以上の国に広がっています(2018年12月現在)。
スコアの活用としては、海外留学、国内での大学・高校・中学入試があります。
海外留学における英語力証明の手段として、アメリカの私立中学・高校を中心に280校以上で活用されています(2020年11月現在)。
国内大学入試は、2021年度入試では約80の大学で推薦入試のひとつの指標としてスコアを活用いただくこととなっております。形式としては、かつてのAO入試で今年から名称が変更となった「総合型選抜」と「学校推薦型選抜(公募制)」の条件として主に活用いただいています。私立4年制大学がメインですが、国公立大学にも広がりを見せ、地方大学など合わせると現在10校前後の国公立大学でも活用いただいていることになります。
![]() 大学入試でTOEFL Junior® Standard スコアを活用できる大学一覧表はこちら↓https://gc-t.jp/use_score/domestic/ |
Q.中学・高校の入試活用校について教えてください。
昨年までは中学校33校、高校11校でしたが、今年はかなり増え、中学校64校、高校が28校までになりました(2020年11月現在)。TOEFL®が国内のテストではなく、世界基準のテストであるということや、実践的な内容であるという特長を評価いただき選んでいただいている学校が増えてきていると感じています。
Q.具体的な活用方法は主にどんな形ですか?
分類すれば、主に以下3つに分けられます。
①TOEFL®スコアによって一定の得点に換算するといった「みなし得点型」
②TOEFL®スコアによって一定の点数を加点するといった「加点型」
③一定スコア以上なら英語の教科は免除(満点)といった入試教科の「免除型」
傾向として、入試難易度の高い学校はある具体的な得点レベルを求めている特徴があります。例えば英検®準2級レベルの645点、英検®2級レベルの745点など、「この点数までは欲しい」という設定です。導入いただいている学校としては、有名私立大学の付属の中学や高校や、グローバルコースがある学校やバカロレアの採用校、また短期留学を推進している学校で留学プログラムとともに活用いただいている学校などが多い傾向にあります。
Q.具体的なレベルとして入試ではどのぐらいのスコアが求められることが多いでしょうか?
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中学・高校入試では、CEFR A2レベル(英検®準2級相当)のTOEFL Primary®212点、TOEFL Junior®645点、もっとレベルの高い高校では、CEFR B1レベル(英検®2級相当)のTOEFL Junior®745点を目安にする傾向があります。まずはこのあたりがターゲットスコアになると考えられます。この目標に向かって、計画的にTOEFLテストを受験する傾向が目立ちます。
詳しい内容は各学校の入試要項や提供情報等を必ずご確認ください。
Q.TOEFL Primary®、TOEFL Junior®のスコア活用についてのアドバイスをお願いします。
![]() グローバル・コミュニケーション&テスティング 普及推進部 櫻本浩司 |
中学受験・高校受験に際しては必ず先生と生徒さんによる「受験相談会」の場があると思います。是非その場でTOEFL Primary®、TOEFL Junior®のスコアを活用できるかどうかをご質問ください。中学は推薦入試も増えており、高校受験は内申点を伝えたうえで併願校を相談して決める場合がありますが、スコアを活用できる学校があるかもしれません。
TOEFL Primary®のスコアは1年、TOEFL Junior®は2年の有効期間があります。学校で受験が行われていなければ公開テストは年2回、留学希望者向けテストも年に数回行っていますので目標となるスコア獲得に、上手に受験の機会を活用していただきたいです。
Q.これからTOEFL Primary®、TOEFL Junior®の受験を検討されている方へメッセージをお願いします。
TOEFL Primary®、TOEFL Junior®の最大のメリットは、長期的に英語力の伸びを見ていくよき伴走者として使っていただけるということです。また英語読解力を表すLexile®指数を参考にしながら、自身の能力と興味に応じた英語書籍や記事のレベルを客観的に把握することで読解力の向上に効果的につなげることができます。テストを実践的な英語学習のモチベーション維持や原動力として日常的に活用していきたいものです。
そしてそれと同時に、結果として出てくるスコアを積極的に英語力証明に活用していただきたいと思っています。スコアは中学・高校・大学入試はもちろん、海外の留学でも利用できる汎用性の広いものです。どこか学校を受験するために必要性に迫られて急に慌てて受験するという使い方ではなく、英語力証明のパスポートを持つような感覚でこのテストをうまく活用し、定期的な受験でスコアをアップデートしていくことをぜひおすすめします。
◆2020年度第2回公開テスト(TOEFL Primary® Step 1・Step 2、TOEFL Junior® Standard)
試験日・・・・2020年12月6日(日)
申込期間・・・9月8日(火)正午~10月22日(木)
受験地・・・・札幌・仙台・埼玉・千葉・東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡
※公文生は申込期間が異なりますのでiKUMONサイトをご確認ください。
関連リンク
GC&T公式ウェブサイト
2021年度国内入試スコア活用(中学・高校 速報版)
国内での活用~中学・高校入試
国内での活用~大学入試~
海外での活用~海外留学~
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