小さい頃から「数字」好き
得意な算数・数学を、公文式でさらに伸ばす
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私はとにかくゲーム好きな子どもでした。米国在住時の小1のとき、「ATARI」というテレビゲームにおおいにハマりました。帰国して小4くらいのときには、自宅のパソコンでプログラミングするようになり、専門雑誌を読んだり、小学生ながらひとりで秋葉原に行ったりして情報収集しながらゲームを自作していました。
当時、ゲームはよしとされず、隠れてやっていることも多かったです。パソコンをするのはOKでもファミコンは買ってもらえず、親からの「ゲームよりも習い事や学校の勉強をしっかりやって」という圧はすごかったですね。
父はジャズベーシスト、母も音楽関連の仕事をしていたこともあり、家の中にはさまざまな楽器がありました。シンセサイザーもあって、それで音楽らしきものを作ることも。プログラミングもそうですが、私の今の仕事は、子どもの頃のこうしたことが原体験になっているに違いありません。
ピアノやサッカーや英会話、塾など色々な習い事をする中で、一番ハマった記憶があるのが公文です。父の勧めで小学校低学年から算数をやっていました。私にとってはゲームをやるのと変わらず楽しくて、小学生で微分積分の問題を解いていた覚えがあります。深い意味はわからずに、早く解くことに快感を覚えていました。
難しい問題にチャレンジしていくことで、どんどん自分が成長している。公文式は、そんなことを子どもながらに感じることができるカリキュラムだったのでしょうね。先生に褒められることもモチベーションになりました。
私は小学校に入る前から数字が好きで、数字を見たらすぐ覚え、絵を描く機会があると必ず数字に関することを描いていました。算数も公文式教室に通う前から得意で、父はそれを公文でさらに伸ばそうと考えたのかどうかはわかりませんが、おかげで数学の成績はずっとよく、今も暗算は得意です。データの大きさもすぐ計算できて便利です。
今、大学でも教えていますが、数学に苦手意識を持つ学生が多いです。どうしたら苦手意識をなくせるか考えているのですが、傷が深すぎて本人が諦めてしまう。大学に入ってから意識を変えるのは難しいと感じています。
私の場合は元々数字・算数好きでしたが、その意味では、小さい頃から公文式などで算数・数学に親しんでいると、数学への苦手意識がなくなるのではないかと思います。それに、数学とプログラミングは使っている脳の場所が近いと思うので、数学をある時期にしっかり訓練していないと、プログラミングもできないのではないかと思います。ですから小さいときにプログラミングに注力するよりも、公文などで算数・数学の基礎を固めておいた方がいいと思います。