成長の喜びを先輩から新人へ。それが仕事にも活きる環境
先輩社員×若手社員×事務局長
指導者と一緒に、子供たちを想いながら教室をつくる
公文式教室の指導者×コンサルティング職
事務局長
若手社員
先輩
事務局長
東京神奈川本部 上野事務局
林 美里
1990年入社
若手社員
東京神奈川本部 上野事務局
下地 将遥斗
2018年入社
先輩社員(ブラザー)
東京神奈川本部 上野事務局
西條 智幸
2006年入社
KUMONには、新入社員育成の一環としてブラザーシスター(BS)制度があります。新入社員と先輩社員が一対一のペアとなり、新入社員の日々の悩みや気づきを共有し、学びを深める制度です。BSとなる先輩社員は、KUMONの社員としてのあり方を新入社員が学ぶうえでの手本となる存在でもあります。
新入社員の下地さんが上野事務局に配属されるにあたって、ブラザーは私でしたが、本当は「チームメンバー全員がBS」だと思っています。あくまで私は、メンバーそれぞれの良さや強みから下地さんが多くを学ぶためのコーディネーターです。
BSのやり方を真似させるのでなく、新入社員の個性を尊重し、強みを活かしながら育成したい。だからこそ、1年後や2年後にどのような成長を遂げてほしいか、明確なイメージを持って全員で関わることが重要ですね。これは公文の理念の実践そのものでもあります。
これまで本当に様々なことにチャレンジさせてもらいました。中でも自分で成長できたなと思うのが、入社して半年後に公文式教室の先生方向けの講座でプレゼンテーションを行なったことです。教室実習での学びを踏まえて、『英語の指導で教室の質を高める』というテーマで20分の発表でした。
発表のロールプレイングの段階では、「実習先教室とその先生がいかにすばらしいか」、そのレベルの高さだけが前面に出てしまっていたんです。もちろん、それ自体はまったく悪いことではないのですが、大切なのは話を聞いた先生方にとって「自分も明日からやってみよう」というモチベーションに繋がるかどうかです。それで結局ほぼ全て変更してもらいました。
しかも、本番の2日前くらいの話ですからね(笑)大変だったでしょう。
でも、先に「先生の何がすばらしいのか」を掘り下げて、その核心の部分が腑に落ちていたからこそ、本番では先生方がそれぞれの教室に活かせる情報を伝えることができました。どうやったら伝えるだけで終わらず先生方の行動を生み出せるのか、深く考える機会にもなりましたし。最初からこうしなさいと指示されて作っていたら、この手応えはなかったと思います。
今回のプレゼンは下地さんに「負荷をかけて成長を促す」意図もあって任せました。自分で考えて行動することが成長のきっかけになりますし、仕事の楽しさにも繋がりますから。その意味では、実習先教室の先生が下地さんに何でも任せて経験を積ませてくださったのも良かったです。西條さんも、下地さんの意思を尊重することを大切にしていますよね。
下地さんらしさを発揮してもらうことで、自分が成長するだけでなく周囲の人にもいい影響を与えてほしいと思っています。チーム全員で下地さんを育成する、と言いながら、最近は下地さんの成長ぶりに周りの社員がとても刺激を受けていますね。
そう。下地さんは「困難な場面でも前を向いて次の行動を考えられる」強みを持った人ですが、最近はそれを見ている先輩社員たちにも変化が出てきました。今まで以上に、積極的に行動できるようになっています。
皆さんがいつも支えてくださるからこそです。年の近い先輩方は配属当初からずっと気にかけてくださって、一番気軽に相談や質問ができる存在ですし、キャリアのある方々には対応が難しい場面も含めて本当に沢山のアドバイスをいただいています。私も後輩が入ってきたら同じようにしてあげたいなと思います。
これからが楽しみですよね。先月からコンサルティング担当として本格的にデビューしたばかりですが、これまでの学びを今後どう活かしていきたいですか?
実習では、先生の目標や子どもたちへの想いを知り、そこに向かって先生と一緒に走る経験ができました。同じようにこれから担当させていただく教室に対しても、それぞれの先生の目指すものや根底にある想いを知ることを大切にしたいです。
迷ったら先生方や子どもたちに聞くことを、ずっと忘れないでもらえたらと思います。この仕事は答えのない仕事ですが、ヒントは常に現場の先生方自身、子どもたち自身の中にありますから。そうやってチャレンジし続けて、すべてを肥やしにしてもらえたらいいですね。一年後にはこの仕事について、心から自慢できるものを何かひとつ見つけてほしいです。
先輩社員(ブラザー)
新入社員は教わることばかりというイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。新人の成長がメンバーの成長を生み、その相乗効果で組織は活性化していきます。新入社員自身にも、周囲の人の成長やチームの成果に貢献する意欲を持ってほしいですし、失敗を恐れずどんなことにもチャレンジできる人に私たちの仲間になっていただきたいです。失敗とは「何もしないこと」であり、チャレンジの先に失敗はありませんから。
若手社員
教室が発展するためのサポートを日々行なっていますが、その「発展」の定義は教室ごとに異なります。「何が一番、子どもたちのためになるのか」を一人ひとりの先生と共に問い続けるのは終わりのない仕事ですが、子どもの成長を先生と一緒に生み出す喜びはとても大きいです。より多くの子どもに学習の機会を提供するために「先生の目標や想い」と「成果に結びつく戦略」を繋げるのは難しくも面白くもあり、やりがいの大きなチャレンジです。
事務局長
失敗しても助けてくれる人がいる、一緒に歩んでくれる人がいる、何より仕事の軸となる「理念」がある。人の成長を心から信じ、期待している会社です。公文式とは人の成長そのもののプロセスを教えてくれるメソッドですから。新入社員の方には「正解を探す」のではなく「自分の考えをアウトプットする」勇気を期待します。そのほうがきっと仕事も楽しく、成長の手ごたえが得られますよ。
コンサルティング職
指導者
コンサルティング職
京滋奈北陸エリア 京都事務局 所属
多田 充宏
2007年入社
指導者
指導者歴8年
小野 友子先生
先生が目指す教室運営と、KUMONが目指す教室の姿を調和させ、その実現までのストーリーを一緒に描くことが、コンサルティング職の役割です。先生方はそれぞれの意図や想いがありますから、まずはそこをきちんと理解するところから、関係性を築いていきます。
KUMONの社員の方は、人が好きということがよく伝わってくる方ばかり。多田さんも、情の厚そうな人という第一印象でした。お仕事のスピードもとても早く、こちらの相談に対してすぐにアクションを起こしてくれるので助かっていますよ。
小野先生は特にご自身の教室ビジョンが明確なので、私もお会いするたびに刺激を受けます。そうした方は公文式への理解もすぐに深まりますから、できるだけ多くの先生が小野先生のように教室運営の目標を自発的に考えられるよう働きかけをしています。
そのコミュニケーションが、多田さんはとても上手ですよね。
まだまだ勉強中ですが、先生によって伝え方は変えるようにしています。データなどの定量的な話のほうがイメージしやすい先生もいれば、「○○くんが・・・」と実際の生徒を切り口に、定性的な話をしたほうがモチベーションが上がる先生もいます。その点を意識してフィードバックすることで、先生がより前向きになれるように心がけています。
KUMONは先生の教室運営を事務局全体で応援してくれる仕組みが多いですよね。小集団ゼミで自分の弱みに気づくなど、自己研鑽を促す仕組みが整えられています。
KUMONの先生になる方は元々、子どもと真剣に向き合うことが好きな方ばかりなので、事務局はその想いをサポートする役目。自分の教室に対して、客観的な目を持つことが難しいときもありますから、そういうときには私たちの意見をお伝えするようにしています。
以前、教室移転の際に、生徒が一気に増えて、教室運営に悩んだときにも的確なアドバイスをくださいましたよね。ちょっと変わった方法で。
いや、小野先生なら気づいてくれると思ったからですよ。
私の教室運営を後ろから一日見学したあとに、「僕が後ろで何をしていたか覚えていますか?」って。でも私は、多田さんが何をしていたのか、まったく思い出せなかったんですね。それで、自分は後ろのほうまで目が行き届いてなかったということに気づいたんです。
そこですぐに教室の机を配置替えして、「景色が変わりました!」と報告してくださいましたよね。些細なことかもしれませんが、先生が教室の端まで注意を向けられるかどうかで子どもたちの集中力も変わります。こうしたことを一方的に教えるのではなく、先生が気づきを持てるように心がけています。
私はいつも子どもに「やりきる力」をつけたいなと考えているんです。どんなに難しい局面でも諦めずに乗りこえて、一歩先に進む力は、勉強以外のさまざまなシーンでも大切な力。公文式のスモールステップの教材は、まさにその力を身につけられるものだと思っています。でもそのためには、子どもがつまずきそうになったときに、そばで見守りながら、「できるから大丈夫だよ」と声をかけてあげないといけない。もしもあのまま悩み続けていたら、私の目標からはかけ離れていくばかりでした。
小野先生は元々そうした子どもとの関わり方に強みがある先生。私は先生の強みを伸ばす教室づくりを目指しているので、私としても手応えを感じた出来事です。先生へのフィードバックは、すべてその先の子どもへの影響度合いを考えて行う必要があり、伝え方を間違ってしまうと公文式が正しく子どもに伝わらないという難しさもあります。ですがそのコミュニケーションがぴたりとはまると劇的に効果が出るときもある、おもしろい仕事だと思います。
コンサルティング職
先生方のご尽力のおかげもあり、より多くの子どもたちが教室に通ってきてくれます。教室数の伸びに伴って、すばらしい先生方が一人でも増えていってほしい。そのためにも今がんばっている先生方が、より生き生きと働ける環境をつくることで、この仕事の魅力を高めていきたいと思っています。
同時に、先生方の成長に負けないように自分のレベルを日々上げていくことがコンサルティング職には求められます。私の場合は、それがこの仕事への原動力。人として、仕事人として、誰よりも成長したい。そして、向き合う人を成長させたいと望む人にはぴったりの仕事だと思います。そんな生き方をしてみたい人はぜひ挑戦してみてください。
指導者
後輩の先生方に相談を受けたときには、ご自身の目標を忘れずに取り組んでいくことの大切さを伝えています。私もそうですが、やはり“自分が目指すと決めたものを目指す”ときに、人は輝きますから。壁にぶつかったときも、先生方一人ひとりの目標がKUMONの目指すものとずれないように、という客観的な観点でもらえる社員の方々のアドバイスは心強いもの。そうして一緒にゴールを目指してくれる方とともに教室運営ができたらとても嬉しいです。