※書写歴は、取材時における年数です。

書写歴13年
Iさん(60代)

「年々上手になっているね!」って
褒められるようになりました。

 文字を書くことは、若い頃から苦手でした。特に、筆文字は大の苦手。冠婚葬祭のときに使うのし袋も、ずっと子どもに書いてもらっていたのです。
 だから、筆ペンできちんと書けるようになりたくて公文書写に通い始めました。最初は人様に見せられる文字ではなかったのですが、13年という月日はすごいもので、今はのし袋だけでなく年賀状も書けるようになりました。
 この頃はパソコンでプリントアウトする方が多いので、手書き文字は目立つようです。周囲の方たちもよく見てくれていて、「年々上達しているね!」なんて褒めてくださる方もいらっしゃいます。

「せっかくだから」と暑中見舞いも書くようになりました。

 文字って、書く順番を変えるだけでとても美しくなるのです。例えば、年賀状の宛名。私はずっと相手の住所を書いてから、名前……と紙面の右側から順々に書いていましたが、先に真ん中に名前を書いて軸を定めてから住所を書くと全体のバランスが整います。
 公文書写は、こういう実用性な教材がたくさんあります。これまであまり手紙を出す習慣はありませんでしたが、「せっかく習ったのだから」と最近は暑中見舞いも身近な方に送るようになりました。自分も上達できるし、相手の方も喜んでくれますから楽しんで書いています。

書き損じの年賀状も大切に保管しています。

 自分で年賀状を手書きするようになってからは、たとえ書き損じであっても大切に保管することにしています。一文字ずつ心を込めて書くので、自分の文字に愛着が湧くんです。ときたま、引っ張り出して見返すこともあります。
その点は、昔から続けている洋裁と似ているかもしれませんね。洋服も自分で一針一針縫っていきますから、自然と思いが込もります。自分で仕上げた大切な品は、たとえ古くなっても洗濯機で洗わずわざわざ手洗いします。
 年賀状もそれと同じで、手間をかけ思いを込めたものは特別。今年も一文字ずつていねいに手書きし、愛着のある文字で新年のごあいさつをしたいです。

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