私は幼稚園の年中から公文書写に通っています。硬筆も毛筆も、学校で習う前から書写教室で学習していたので、「文字がきれい」とよく褒められます。この間も友だちに手紙を書いたら、内容のこととは別に「文字がきれいだね」という返事が来ました。褒められると「もっと書きたい、書くのが楽しい」「もっと上手になりたいから練習しなきゃ」という気持ちが強くなります。

5年生になってからは、毎日家で自主練習しています。まずノートによみがなを書いて、その後漢字でちゃんと書けるかテスト形式にしているんです。「一日2ぺージ、毎日続けること」。私が自分で決めた約束事です。

お休みの日はいつもお父さんと二人で本屋さんに行きます。私は文字を書くのも好きだけど、本を読むのも大好き。読書好きはお父さん譲りみたいです。本屋さんに行くと、新しい本がたくさん並んでいて「どんな物語かな」と考えるだけで楽しいです。一回読んだ本でも、気に入ったものは何度もくり返して読みます。それに本を読んでいると、あちこちに書写教室で習った文字が出てきて「あれも書ける！」「これも書ける！」とうれしくなるんです。

昨年の11月、病気のため3週間ほど入院しました。大好きな書写教室をお休みしないといけないし、体が自由に動かないから教材を学習することもできません。それが残念だったし、大きな手術だったので本当はちょっと不安もありました。でも、「早く元気になってまた文字を書きたい！」と思うと、辛い手術も乗り越えることができました。

だから、手術が終わったらすぐに先生に頼んで宿題を病院へ送ってもらいました。さっそくベッドの上で教材を学習すると、やっぱりすごく楽しかった！退院してすぐ教室に通いました。早く先生やお手本のような文字を書けるようになりたいし、画数の多い文字にも挑戦してみたい。「もっと上手になりたい！」という気持ちは、これから先もずっと続くんだと思います。