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Vol.226 2017.09.19

未来を創る仕事-EF

「自分で考えて課題を
解決し、進んでいく力」
目標を実現する力となる

イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社 
上山美那さん

現在、日本国内における公文式学習者OB・OGは1,000万人以上。多くの方々が、さまざまな企業・団体の一員として「未来を創る仕事」に関わっています。今回お話をうかがうのは、留学支援や語学教育を手がける多国籍企業イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン(以下、EF)で働く公文式OG。若年層での海外留学の魅力のほか、公文式学習と留学の共通点などについてお聞きしました。

目次

EFスタッフもインターナショナル
EFスタッフもインターナショナル

―― EFとはどのような団体ですか。
私たちの会社は52年前にスウェーデンで創業し、現在はスイスに本社を置く多国籍企業で、国際人としての人生を切り開くための教育機会をさまざまな形で提供しています。具体的には、世界各国での留学支援事業を始め、各地のボーディングスクールの運営や企業研修のほか、語学学習者のための教育支援などを行っています。私がいる東京オフィスも、スペイン、ドイツ、スウェーデンなど様々な国の人たちが働いており、職場そのものが国際色豊かなところもEFの魅力のひとつです。

――今のお仕事についてきかせてください。
私は新卒で入社後、現在は中高生の語学留学プログラムの留学カウンセラーとして、年間約200名以上の中高生の海外体験と語学力のレベルアップを支援しています。「留学に行く目標や目的は何か」を学生さんとしっかりお話をして、実際に経験したいことや達成したいことにフォーカスさせてあげたり、その過程で一人ひとりの考えた目標への計画を提案するなど、“留学を一緒に作っていく”ことにやりがいを感じています。
海外生活や外国人とのコミュニケーションをとるときには、日本のスタンダードでは考えられないことも頻繁に起きます。初めてのことに直面した時には、目の前の状況を受け止めてどう行動したらいいか考える力が大事になりますが、日本の学生さんは積極的に問題解決をする力がまだまだ少ないように感じます。なかなか新しい場所で自分で考え行動するのは難しいと感じる方も多くいらっしゃいます。やるしかない状況になると、積極性は後からしっかりとついてきますから、まずはたくさんの日本の学生さんが新しい世界“海外”へ飛び出してほしいという思いで日々仕事をしています。

―― どのような経緯で現在の道に進んでこられたのですか?
異文化との触れ合いが好きで、海外に興味はありましたが、今の会社のように日常的に外国人とも関わりながら、英語を使って働くイメージはありませんでした。北海道の出身ですので、外地への憧れは小さい頃からあったと思います。

大学は英語系の学科に進み、初めての留学は大学2年生のときでした。その時に当社のサービスを利用して、ロサンゼルス校に6週間の短期留学を実現します。留学の事前準備で担当していただいたカウンセラーの方が素敵な方だったことはよく覚えています。

その後、当社卒業生の「EFアンバサダー」という活動で、アジアのEF卒業生のミーティングへの参加やフリートリップとしてマイアミへ2週間の留学を果たしました。帰国後、自分の留学経験を最大限に活かせる場であり、教育関係での就職を希望したことも重なって、最終的に自分がお世話になった今の会社で働くことになりました。

―― 公文式学習の思い出についてきかせてください。

公文式学習は小学1年生から4~5年生の頃まで通いました。自分が努力した分だけ先取りできる学習システムは私に合っていたと思います。「もっと進みたい!」という意欲につながりました。また、自分で目標を立てて取り組んでいく自学自習の精神は、現在のような外資系企業で立ち回る上ではとても大事な素養になっていると実感しています。

未来を創る仕事-EF

―― 留学の魅力について教えていただけますか?
海外の多様な価値観に触れることで、自分の世界観が広がるということや新たにやりたいこと実現したいことへ目標が持てるということでしょうか。。今まで知らなかった世界や、新しい人々の中に飛び込む、まさにゼロからのスタートが体験できることは、留学の醍醐味だと思います。環境も言葉も違う場所で過ごすことでまた一つ自分の「あたりまえ」と思っていたことが、「あたりまえ」 ではなくなります。

また、海外では自ら意思表示をしてコミュニケーションをとっていかないと、日本人同士のように相手は察してくれませんから、気持ちを言葉に表すこともとても大事です。そういった生活をしていると気持ちも行動も積極的になり、帰国してからの学校の勉強への取り組みもより主体性が高まると思います。私自身は留学して日本とは違うスタイルの英語の「学び方」が解ったことも、とてもよかったと思っています。

そして、海外留学と公文式学習には共通点があると思います。公文で身につく「自分で考えて課題を解決して進めていく力」こそ、海外生活ではとても大切なこと。これまでに解いたことのない問題に対峙したとき、自分なりに考えて取り組み、ときには先生にアドバイスをいただきながら道を切り拓いていく、というプロセスは、公文式にも留学にも共通しているところでしょう。

―― 今学んでいる子どもたちへのメッセージをお願いします。
将来自分が何者になるか、おそらく今はまったく想像はできないかもしれません。しかし、将来自分がやりたいことを見つけて力を発揮するためには、今のうちにたくさんの経験や力を蓄えておくことが大事です。目標に向かってあきらめないで取り組んでほしいですし、そのためには、自主性や継続性といった公文式学習で身につく力は特に生きてくると思います。
私自身は、初めての留学は大学時代だったという経験を踏まえて、現在中高生の留学カウンセラーをしていて感じることなのですが、ぜひ中高生のうちに海外留学にチャレンジしてほしいと思います。早いうちから海外に行くことのメリットは、「たくさん失敗してもいいこと」です。大人になるにつれて、失敗をしたり人に相談をしたりすることが恥ずかしく感じるようになりますが、中高生ならできなくてもあたりまえ、という感覚で進んでいける力があり、吸収力もたくさんある時期だからです。留学で達成感を得て帰国して、成長した中高生たちの姿をたくさん見てきました。若い時期から、サマースクールなど自分の力を試す活動に意識してチャレンジしてほしいと思います。


関連リンク EF留学公式サイト EF Academyアジア統括インタビュー記事|GC&T公式ホームページ

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