KUMONトピックス
Feature Report - 進化し続ける活動
カテゴリーを表示

KUMONグループの活動  2015/11/10更新

Vol.112 公文国際学園-日本文化体験  

イマドキ修学旅行
マグロを探求する日本文化体験

昭和から平成にかけて修学旅行は大きく形を変えてきましたが、イマドキの中学生は、企画から旅行会社へのプレゼンテーション、旅行後のまとめまで生徒主体で行っているようです。公文国際学園では、自分が興味を持った「日本」を学ぶために、自ら企画し中身を創り上げる「日本文化体験」が実施されています。今回はその1コースのレポートです。

テーマも行程も生徒が決定する修学旅行

神奈川県横浜市にある公文国際学園では「自ら考え、自ら判断し、自ら行動できる学力を持った18歳になる」ことをめざし、教科外教育として、中等部から高等部まで一貫した「知」の体験を行っています。中3生が参加する日本文化体験の準備は中2から始まります。グループごとに研究テーマに即した訪問先や調査内容を検討し、3泊4日の体験学習の企画書・行程表を作成。旅行会社や学年全体の前でプレゼンテーションを行い、最終決定がなされます。

 

113_1b
ヤマサ脇口水産の社長に熱心に質問をする
生徒たち

2015年度は「マグロコース」を含めて、6つのコースが実行されることになりました。この「マグロコース」を企画したグループは、乱獲による漁獲量の減少や経費の高騰による遠洋漁業の衰退といった逆境の中、「まぐろ祭り」の開催やマグロの完全養殖の試みなど、新しいことに挑戦し続けている和歌山県を訪問先に選びました。テーマは「これからも日本人はマグロを食べられるか」。この研究テーマを探求するため、3泊4日の旅程で、近畿大学水産研究所、那智勝浦町の漁協、ヤマサ脇口水産、民宿、観光協会などを訪ねる計画を立てました。

 

近大マグロとのご対面

公文国際学園-日本文化体験

縄文時代から食されてきたと言われるマグロ。昨今、水産資源の枯渇を懸念する声が上がっていますが、近畿大学の初代総長・世耕弘一さんは戦後間もない1948年に水産研究所を設立し、「海を耕せ!」の号令のもと海産物の養殖生産の研究を始めました。そして2002年、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功。和歌山県の大島実験場でふ化したマグロが親魚となって産卵し、その卵がかえったのです。

10月1日。「マグロコース」の生徒たち31名は、小型漁船に乗って生簀(いけす)まで出向き、クロマグロの給餌を見学してきました。マグロは雷や花火の音でパニックを起こすこともあるほど音に敏感な動物です。担当飼育員が生簀に近づくと、船の音を聞き分けて餌をもらいに水面に近づくが、出荷用の船だと餌をまいても上がってこないとのこと。夏休みにインターネットで事前に情報収集をしていたものの、幼魚が水槽の壁に激突したり、共食いをしたりする話を担当者から直接聞くことで、マグロの養殖の難しさが知識から実感へと形を変えていきました。また大豆などの植物性タンパクを配合した飼料で育つマグロの開発に話が及ぶと、「マグロの養殖がここまで進んでいると知らなかった」「ドングリで育つイベリコ豚のことを考えると、大豆育ちのマグロはどんな味がするんだろうか」「大豆は遺伝子組み換えのものが多いけど、そんな大豆を食べたマグロは遺伝子配列が変わらないのか」などと各々が感想や疑問を述べ合っていました。

 

自分なりの主張をまとめる

公文国際学園-日本文化体験

日本文化体験は、実地での「体験」では終わりません。夕食後は、見聞きしたことをもとにして生徒たちが議論するミーティングの時間です。

和歌山県の南東部に位置する那智勝浦町は、日本有数の生マグロの水揚げ高を誇り、温泉にも恵まれた土地。漁業や水産加工、旅館業、観光などマグロに関係する仕事に従事する方々から、マグロにまつわる話をさまざまな視点から学びました。そして一日の終わりには、生徒たちはグループごとにフィールドワークの内容を模造紙にまとめたり、特定の課題について話し合ったりします。例えば、「本マグロの一本釣りなら大間、冷凍マグロなら清水を想起するが、生ビンチョウマグロの漁獲量が多い那智勝浦町は、近大マグロと組み合わせたイメージ作りができないか」「ビンチョウマグロの養殖に挑戦して、水産資源を守るべきではないか」などについてディスカッション。マグロの漁獲規制やマグロによる町おこしなどテーマは多岐にわたり、連日夜遅くまでミーティングが続きました。


生徒たちは図表や写真を駆使して自分の主張を
表現します(2014年度論文集より)

こうして3泊4日の日本文化体験を終えた生徒たちは、学校に戻り、各々が考えたことを論文にします。ミーティングの際、引率する教員たちは、結論を性急に求めたりはしません。紋切型の論文が31本出てくるより、生徒たちには自分らしい主張を繰り広げてほしいと考えているからです。そうして集まった論文は来年の3月、論文集という形にまとめられ、一つの「知」の体験が終わります。

 

 

関連リンク

公文国際学園|KUMON now!
公文国際学園-模擬国連|KUMON now!
公文国際学園 公式サイト

関連記事

KUMONグループの活動  2017/04/11更新

Vol.203 公文国際学園-英語で行われる模擬国連

中高生が世界各国の国連大使に!? -スーパーグローバルハイスクールとしての取り組み-

KUMONグループの活動  2014/03/18更新

Vol.028 公文国際学園

「自立と自律を果たした18歳」 になるために

KUMONグループの活動  2016/04/12更新

Vol.146 公文国際学園-英語で行われる模擬国連

生徒たちが作り上げる 英語による議論の場 「物事を多角的に見る力」を養う

KUMONグループの活動  2018/06/19更新

Vol.261 公文国際学園の寮生活

自立と自律の精神を学ぶ ~仲間とともに夢に向かって~

KUMONグループの活動  2015/03/03更新

Vol.077 公文国際学園-模擬国連

グローバルな社会で活躍できる人材育成を目指して中高生による模擬国連開催

バックナンバー

KUMONグループの活動  2018/12/14更新

Vol.286 試行錯誤をくり返しながらパズルで楽しく遊ぶ

楽しく論理的思考力を養える 『ロジカルルートパズル』

KUMONグループの活動  2018/12/11更新

Vol.285 KUMON60周年スペシャルコンテンツ(6) 多賀幹子さん

ジャーナリスト多賀幹子さんが語る 指導者の情熱こそKUMONの神髄

KUMONグループの活動  2018/12/03更新

Vol.284 ポーランド共和国に公文式教室開設

ポーランド共和国に公文式教室開設 ~KUMONは51の国と地域へ~

KUMONグループの活動  2018/11/27更新

Vol.283 学習療法実践研究シンポジウムin ふくしま

「学習療法」「脳の健康教室」を活かし みんなで高齢者を支えるために

KUMONグループの活動  2018/11/20更新

Vol.282 くろくまくん絵本10周年

くろくまくんに込められた想いとは?

KUMONトピックス カテゴリー別インデックス

記事アクセスランキング

おすすめ記事 Recommended Articles
OB・OGインタビュー
Catch the Dream 夢をかなえる力
NEW
Vol.059 後編
ジャズヴォーカリスト
古瀬里恵さん
何ごとも続けることが力になる その力が自信となって チャレンジする勇気につながる
Vol.059 前編
ジャズヴォーカリスト
古瀬里恵さん
何ごとも続けることが力になる その力が自信となって チャレンジする勇気につながる
Vol.058
コピーライター
佐々木圭一さん
「伝え方」を学べば、  人の心を動かし行動を変えられる。  子どもたちの夢を後押しできる。
Vol.057
イラストレーター ももろさん
成長していこうと思う限り 学びに終わりはなく、 人生を拓くきっかけになる
スペシャルインタビュー
Academic Milestones 学びを究める力
NEW
Vol.051 後編
跡見学園女子大学 学長
笠原 清志先生
心を開き、異質なものへの 素直な興味を持ち続けよう
Vol.051 前編
跡見学園女子大学 学長
笠原 清志先生
心を開き、異質なものへの 素直な興味を持ち続けよう
Vol.050
大阪市立大学大学院 経営学研究科 教授
山田 仁一郎先生
「学問」は先人から受け取った 人類の「知恵の蓄積」 未来につなぐため、学び続けよう
Vol.049
広島大学 教育開発国際協力研究センター長
吉田 和浩先生
日本は「教育」で世界に貢献できる 持続可能で平和な社会を築くことが 「教育の国際協力」のゴール
KUMON now! フェイスブックページ
KUMON now!に「いいね」して、子育てに役立つ情報を受け取ろう!

What’s
KUMON?

これまでも。これからも。
KUMONはずっと
「学ぶ集団」であり続けます。

KUMONは、50を超える国と地域に、「学び」を提供しています。

乳幼児から高齢者まで。
生涯を通じて学ぶ喜びをお届けします。

Baby Kumon / 書籍・知育玩具 / 学校・施設・企業への導入 /
認知症の予防と維持・改善 / 書写 /
日本語/ フランス語/ ドイツ語

公文教育研究会
代表取締役社長
池上 秀徳

指導者も社員も
「子どもから学ぶ」。
KUMONはいつも
学び続ける集団です。

私たちが大切にしている、創始者の
ことばがあります。

学ぶ力は、やがて生きる力へ。
KUMONは一組の親子の
絆から生まれました。

KUMONは、公文式学習を通して、
「生きる道を自らの力で切り拓いて
いける健全で有能な人材」の育成を
目指しています。

公文式教材のひみつを
わかりやすくご紹介。

公文式になくてはならない
指導者の役割とは。

私たちには「夢」があります。教育を通じて世界平和に貢献することです。

時を越えて。国境を越えて。
すべては、一人ひとりのために。

日本の子どもたちから
世界中の人たちへ。

    • KUMONグループ会社一覧
    • さまざまな場で「個人別・
      ちょうどの学習」を実践。
      世界各地に広がっています。
    • お問い合わせ・資料請求
      KUMONへのご意見、ご質問などを
      お寄せください。
    • お問い合わせ
    • ロゴに込められた想い
    • この、KUMONのロゴ。どこかで見かけたことありませんか?
      このロゴには私たちの想いがたくさんつまっています。