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Vol.096 2015.07.21

グローバル人材に関する母親の意識調査

語学力は必要、
加えてもっと大切なこともある
「グローバル人材とわが子に関する母親の意識調査」結果

2020年のオリンピックを控え、各方面で英語教育のあり方やグローバル人材育成についての議論が活発になっています。そのようななか、子育て中の母親たちはわが子の教育をどのように考えているのでしょうか。母親たちを対象に意識調査を行いました。

目次

母親が考える「グローバル人材」とは?錦織圭に見るグローバルな活躍の形

【調査概要】

調査方法:インターネットアンケート
調査対象:全国の18歳以下の子どもがいる女性 1500人
調査期間
2015年3月17日(火)~20日(金)

母親たちが「グローバル人材」と聞いて思いつく有名人は、1位が「錦織圭」、2位が「関根麻里」、3位が「孫正義」でした。その後、イチロー、本田圭佑、池上彰と続きます。国際大会のあとのインタビューでよどみなく英語で答える錦織選手。好きな道を極めつつ英語力も身につけ、グローバルに活躍する姿は、まさに多くの母親たちの理想的なイメージなのかもしれません。伝えたいことがあるときに、言語が壁にならず、思いをそのまま英語で話せる彼らはたしかに魅力的ですね。

「グローバル人材」と聞いて思いつく有名人トップ10 (敬称略)

順位人名件数
1位錦織圭65件
2位関根麻里59件
3位孫正義54件
4位イチロー46件
5位本田圭佑23件
6位池上彰21件
7位滝川クリステル 
柳井正
20件
8位渡辺謙19件
9位中田英寿17件
10位緒方貞子16件

語学力は必要ではあるが、他にも多くの身につけるべき力がある

では、母親たちは「グローバル人材になる上で身につけるべき能力」として何が必要だと考えているのでしょうか。

1位「自分の考えや思っていることを的確に相手に(日本語で)伝えられる能力」
2位「多少困難や誘惑があっても、コツコツと努力する持続力」
3位「異なる境遇・年齢の人とも仲良くなれるコミュニケーション能力」

という結果でした。「語学力」は90%の母親が必要と考えているものの、全10項目中最下位となりました。「グローバル人材になるために語学力は必要ではあるが、他にも多くの身につけるべき力がある」と、母親たちは認識しているようです。

グローバル人材になる上で身につけるべき能力

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グローバル人材の必要性の認識と思い描くわが子の将来とのギャップ

では、母親たちはグローバル人材の必要性をどのように感じているのでしょうか。「日本からグローバル人材を輩出する必要があるか」という問いに対しては、89.7%の母親が「必要だと思う」「やや必要だと思う」と回答しました。一方で、「わが子にグローバル人材になってほしいか」という問いに対しては、「なってほしいと思う」「ややなってほしいと思う」の合計は79.2%にとどまりました。この約10ポイントのギャップの裏には、母親のどのような想いがあるのでしょう。

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「自分の好きな道で可能性を広げてほしい」という親心

「わが子に望む進路」を聞いたところ、上位を占めたのは「安定した生活」、「自分の好きな道」、「豊かな生活」となりました。このことから、母親たちはわが子に「自分の好きな道で可能性を広げてほしい」ということを大切に考えていることがわかります。とはいえ、8割近くのお母さんが「わが子にグローバル人材になってほしい」とも答えており、わが子に自分らしく生きていってほしいという親心を持ちながらも、グローバル人材を意識している様子がうかがわれます。

KUMON now!では、先日グローバルな環境に身をおいたことのあるママたちの座談会を開催しました。ここでも、わが子に身につけさせたい力としてあがったのは、「問題解決能力」「環境適応能力」「自分のルーツを大切にする力」でした。グローバル人材育成の議論では、英語教育に注目が集まりがちですが、お母さん方は目の前のわが子に対し「語学力は必要だが、それよりも大切なことがあるのではないか」と考え、日々の子育てに奮闘されているといえそうです。

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