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Vol.067 2014.12.11

専門学校でのKUMON-大阪ECO動物海洋専門学校

同じ夢をもつ仲間たち
その実現に向けて学ぶ学校
公文式学習で「就職に強い」から「就職をより確実に」へのレベルアップをめざして

動物海洋系の専門学校として、日本最大級の大阪ECO動物海洋専門学校。国内の動物園の8割、水族館の9割で卒業生が活躍しているという、いわゆる「就職に強い」学校です。この学校の「動物園公務員専攻」というコースで、今年6月から公文式学習がスタートしています。その目的は「動物園への就職をより確実なものにするため」です。

目次

キャンパスのなかにミニ動物園やミニ水族館がある学校


大阪ECO 学校案内誌

大阪のミナミ、心斎橋の繁華街から歩いて10分ほど、10階建ての瀟洒なビルが見えてきます。大阪ECO動物海洋専門学校(以下「大阪ECO」と表記)のキャンパスとなるビルです。ここには約900人の学生さんが学んでいて、動物海洋系の専門学校としては国内最大級の規模とのこと。

学生数からもわかるように、専攻コースの数も多く、「動物園・動物飼育」「野生動物保護」「ドルフィントレーナー」「水族館・アクアリスト」などの動物系や海洋系はもとより、「動物看護師」「ペットトリマー」「フラワーショップ」など幅広い選択肢の中から選ぶことができます。もちろん、各専攻では将来の仕事に直結したカリキュラムが学べます。

また、入学してくる学生さんたちも、「動物病院で働きたい」「動物園の飼育員になりたい」「フラワーショップを開きたい」という明確な目標や夢をもっているため、大阪ECOのきめ細やかなカリキュラムともマッチし、学内は学びと元気のエネルギーが満ちている印象でした。講師陣も現役で仕事に携わっているプロばかり。就職率が良好というのもうなずけました。

もうひとつ驚いたのは、充実した実習設備。ビルのなかとは思えないようなドックトレーニングルーム、本格的な動物看護実習室、広い飼育実習室、いくつもの大きな水槽がならぶアクアルームなどをはじめ、実際の仕事が疑似体験できるレベルの設備が用意されています。考えようによっては、キャンパスのなかにミニ動物園やミニ水族館があるということです。動物もぜんぶで80種200頭ほどいるそうです(魚類は除く)。

学生全員の夢をかなえるための公文


大阪ECO職員 教務部 山下先生

大阪ECO職員 公文式指導スタッフ 廣谷先生

この大阪ECOで公文を学ぶのは「動物園公務員専攻」というコースの16人。この専攻は、名称の通り「公立の動物園」をめざすコースです。学生さんたちは、毎週金曜日の午後3時から4時半までの90分間、学内の一室に集まって公文式教材(算数・数学)に向かいます。それ以外の日は英語や動物園での教育活動の準備をしています。

公文式学習がスタートしたのは今年6月。教務部の山下先生に、導入の経緯やその目的をうかがってみました。

公立の動物園への勤務をめざすので、公務員試験を受けることが必須です。公務員試験の数学には方程式・因数分解・二次関数なども出題されるため、中学・高校レベルの基礎的な数学力が欠かせません。一方、本校の入試は面接と作文のため、いまいる16人だけを見ても数学力にはけっこうな個人差があります。2年間という履修期間のなかで、公務員試験合格のレベルまで、全員の数学力をどう引き上げていくか悩みました。その答えが、一人ひとりの学力と学習ペースに合わせて学習できる公文式でした。また、SPI対策としても有効と考え導入しました。

公文式がスタートして約半年。学生さんたちの変化は?大阪ECOの職員であり、公文式学習の指導スタッフでもある廣谷先生は、こう話してくださいます。

学習がスタートしたころはざわついた感じで、このまま学習を何ヵ月も続けられるだろうかと心配でした。でも、2~3ヵ月もすると、みんな落ち着いてきて、いまではほんとうに集中できるようになりましたね。私は数学が得意科目だったせいか、入学してくる子たちの学力、とくに数学の学力が低下していることに驚いていたので、山下先生から公文式のことを聞いたとき、“ぜひやりましょう”と賛成しました。こうして集中して学習しているのを見ると、数学力がつくとともに、何年後かに動物園の仕事についたとき役立つだろうと思います。就職するというのは、新たなことを学ぶ連続ですから。

山下先生はどう感じられているのでしょうか。

学生たちは、動物園に勤めたい、動物関係の仕事をしたいという夢をもってこの学校に入ってきます。ひとりの例外もなく夢をかなえてほしいと思っています。そのために数学力を、だから公文式を、と考えての導入でした。しかし半年たってみると、学習効果は数学力だけにとどまらないようだと感じています。集中力、作業力、持続力といった力もたしかについています。動物の世話という仕事だけとってみても、集中して観察する力、餌を食べるのをじっと待つ忍耐力、たくさんの作業項目を管理する力など、いろいろな力が求められます。そういった力のベースになるようなものが、公文式の学習を通して身についているような気がします。これからの学生たちの成長が楽しみです。

「公文の学習が加わったことで、家での学習がかえって段取りよくできます」

最後に、公文式を学習する学生さんにインタビューしてみました。ひとり目は、ゾウが大好きで、将来は動物園で働きたいというYさん(動物園公務員専攻1年)。ふたり目は、動物園のショートレーナー志望のMさん(同専攻1年)です。

数学は得意なほうだったので、はじめは“公文やるんだ?”って思いましたけど、やってみると、分数はけっこう歯ごたえがありました。いまは連立方程式がスラスラ解けて楽しいですね。このまま続ければ公務員試験もだいじょうぶだと思います。それに、飼料の配合や濃度の計算など、動物園の仕事でも数学はたくさん使うので、公文できちんと学び直したいと思います。(Yさん)

宿題がけっこうたいへんです。学校でいくつも実習をして、そのレポート作成を家でするのですが、やりたくないなと思う日もあります。それに公文の学習が加わるわけですから、はじめのうちは“う~ん、こんなにたくさんできるのかな”という気持ちでした。でも公文がはじまってみると逆でしたね。公文の教材をすると、レポートのノートも開いてみようかという気持ちになりました。そのうち、いくつものレポート作成と公文をやる順番というか段取りがうまくできるようになりました。もちろん、毎日こなすのはたいへんですが、ショートレーナーをめざしてがんばりたいです。(Mさん)

ふたたび山下先生です。

わたしは大学でイルカやクジラの研究がしたかったのですが、当時の日本には自分の希望にかなうところがなくカナダへ留学することにしました。けれど、現地で海洋研究者として職を探すのはなかなかハードルが高かったので帰国。縁あってこの学校にお世話になっています。学生たちを見ていて、ほんとうに楽しそうなので、自分が高校時代にこの学校があったら、きっと入学していたでしょうね。いまは教務部という部署でカリキュラムを作成したり、学生たちの指導にあたっていますが、教育という仕事はすごくやりがいがあると感じています。大阪ECOに勤めはじめて14年ほどになりますが、年々その気持ちは強くなります。

学生さんたち、将来の夢の実現をめざして、がんばってくださいね。


関連リンク 大阪ECO動物海洋専門学校


社会に出た後にも活用できる力を確実に身につける。
大学・専門学校等
「リメディアル教育」からスタートした大学等での公文式は、その領域が拡充しています。
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