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Vol.044 2014.07.08

サッカーアカデミーでのKUMON

世界で戦えるサッカー選手と、
社会で活躍する
人間性の高いリーダー
育成したい
長期的視野に立ち人材育成を行うJFAアカデミー福島

世界中を熱狂の渦に巻き込んだ2014 FIFAワールドカップも終盤を迎えています。全国には、将来の日本代表をめざして日々練習に励んでいる子どもたちが大勢います。今回はサッカーの練習にも公文式学習にも集中力を発揮して取り組んでいるJFAアカデミー福島からのレポートです。

目次

自分の意志をしっかり出せる「自立した個人」になってほしい

布啓一郎さん(男子スクールマスター)
布啓一郎さん(男子スクールマスター)

JR三島駅からバスで約30分、富士山を望む静岡県御殿場市の時之栖でJFAアカデミー福島は活動しています。2011年3月の東日本大震災により、福島県Jヴィレッジから一時避難しているのです。中学生・高校生の男女122名が地元の学校*へ通いながら、寮生活を送っています。JFAアカデミーは、JFA(公益財団法人日本サッカー協会)が運営する教育機関。ほかにJFAアカデミー堺(大阪府堺市)とJFAアカデミー熊本宇城(熊本県宇城市)があります。

JFAアカデミー福島男子スクールマスターの布啓一郎さんに、JFAアカデミーの目指すものについてうかがいました。「大きな目標は世界で戦えるサッカー選手を育成するということです。同時に、サッカーを通して人間性を高め、社会でリーダーとして活躍する人材を育成することをもう一つの柱としています。サッカーは成功よりミスの方が多い競技。足を使った競技であるし、広いフィールドで相手も自由に動く競技です。一人ではできず、仲間との助け合いが必要になってきます。仲間を大切にし、仲間の気持ちを理解すること、困った人がいたら手を差し伸べられることがリーダーとして大切な資質です。自分の意志をしっかり出せる自立した個人になってほしいと考えています。仮にサッカーで花が開かなかったとしても、社会へ出たときに若いころから培ったものをリーダーとして発揮できれば素晴らしいことです」。

JFAアカデミーの掲げる「能力に応じた機会の平等」のもとに「自立した個人」を育成するという考えと公文式の理念が合致していること、そして、学力差の大きい生徒たちの学習には個人別・学力別の公文式学習が適していることなどから、JFAアカデミー福島では、2014年2月に公文式算数・数学学習を導入しました。現在64名の中学生全員が毎晩の学習タイムの中で公文式教材に取り組んでいます。
*中学生は御殿場市立富士岡中学校へ、高校生は福島県立富岡高校のサテライト校として静岡県立三島長陵高校へ通学。

公文式学習で高まる集中力

公文式学習で高まる集中力

関輪圭太さん(男子選手管理担当)
関輪圭太さん(男子選手管理担当)
小坂恵理さん(女子選手管理担当)
小坂恵理さん(女子選手管理担当)

公文式学習により、生徒たちにはどのような変化があったのでしょうか。公文式学習の指導責任者である選手管理の関輪圭太さん(男子担当)と小坂恵理さん(女子担当)にお聞きしました。

まずは関輪さんから。「公文式を導入した当初は集中力が続かない生徒、間違いが多い生徒もいました。でも、日が経つにつれ、最後まで集中力が続くようになり、正解力も高まってきています。また、スタート当初は小学校レベルの基礎的な問題が多かったので、『これくらいできる』という感じでしたが、いざ解いてみるとつまずくところや、抜けていたところがあったようです。中には学校で良い成績をとっていたり、数学が得意だと思っていても、基礎的な問題で間違えたことで振り返りができるという気づきを得た生徒もいます。自分のレベルに合った公文の基礎的なトレーニングの成果が少しずつ、生徒によっては大幅に出ていると感じています」。

次に小坂さん。「以前は、学習タイムになったら各自が学校の宿題にとりかかるという自習スタイルにしていましたが、公文式を導入してからは最初の20分間を公文式学習に充てています。まず公文式学習から始めることで、集中して取り組めて、メリハリがついてきたと感じています。以前よりも学習モードという雰囲気が強くなりました。公文を導入する前は宿題をマイペースで行っていましたが、今は公文の学習がある分だけ宿題に費やせる時間が限られてくるため、『更に集中して取り組もう』という本人たちの意志が高まっていると感じますね」。

サッカーアカデミーでのKUMON
 

公文とサッカーには共通する点がある

堀井旺歩くん(中3)
堀井旺歩くん(中3)
木村壮太くん(中2)
木村壮太くん(中2)
井芹夏稀さん(中3)
井芹夏稀さん(中3)

夜8時からの学習タイムには、日中の激しい練習の疲れも感じさせず、全員が公文式の教材にさっと取り掛かり、鉛筆を動かす音だけが響くくらい集中して取り組む生徒たちの姿がありました。学習後に3人の生徒のみなさんへインタビューしたところ、次のように語ってくれました。

Q:公文式を学習してどうですか?

A:「公文式は秋田の教室で数学・国語・英語の3教科を学習していました。あらためて今年2月から公文式数学を学習し、計算を繰り返すことで集中力が身につき、学校の数学の授業にも生きている部分が多くあります。特に計算を早くしないといけないときに、公文で学習した方法で素早く計算できています」(中3堀井旺歩くん)。

A:「学校の授業でも素早く問題が解けるようになりました。数学の基礎的な計算ではクラスで一番早く問題が解けます。『効いてるな』『役に立ってるな』と思います」(中2木村壮太くん)。

A:「なるべくミスがないように集中して学習しています。学校のテストで出る簡単な計算問題のミスが減りました」(中3井芹夏稀さん)。

Q:サッカーと公文式学習に共通点はありますか?

A:「限られた時間の中でいかに集中するかという点が共通していると思います。」(堀井くん)

A:「公文で素早く正確に計算するのと同じように、サッカーでも素早く判断して正確に動くことが大事です。共通点があると思います。」(木村くん)

A:「集中力です。以前より高まった気がします」(井芹さん)

このように、JFAアカデミー福島で公文式学習が期待通りの効果を発揮できていることにより、JFAアカデミー堺でもこの6月から中学1年生が公文式算数・数学の学習を開始しています。

最後に、ふたたび男子スクールマスターの布さんです。「子どもたちは毎日20分間の公文式学習に集中して取り組んでおり、ある意味での競争もしています。これはサッカーに通じるものだと思います。集中してプレーすることはサッカーでも大事なことです。周りはいい仲間であり、いいライバルです。そういう集中したり競争したりという経験は、必ず役に立つと思います」。

関連リンク


サッカーアカデミーでのKUMON 学力向上、能力開発、学習姿勢や意欲の向上のために。
学校での公文式 高等学校・高等専修学校等
一人ひとりに「ちょうどの学習」を提供する公文式は、高等学校等にもとり入れられています。
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