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KUMONグループの活動  2014/06/24更新

Vol.042 くもん出版の辞書づくり  

辞書づくりも
子どもから学ぶ
くもん出版の辞書の大切にするもの

くもん出版の辞書には、他社の辞書にはない工夫や特長があります。その工夫や特長をひも解くと、「KUMONがどんな子どもたちに育ってほしいと考えているか」がわかっていただけると思います。

「辞書が出せるような一人前の出版社になりたい」


くもんの学習小学国語辞典

くもん出版から子ども向けの辞書『くもんの学習小学国語辞典』の初版が刊行されたのは1988年。KUMONの創立30周年の年であり、「くもん出版」が会社として独立した年でもありました。出版社にとって“辞書を出す”ということは、大きな目標であり悲願のようなもの。創立30周年のこの機会に辞書を刊行し「一人前の出版社に」と刊行が決定しました。

現在では当たり前となった「総振りルビ」(ふりがな)ですが、くもん出版の辞書は初版からすべての漢字にルビをふっていました。しかも、それまでの辞書といえば、漢字の後にカッコ書きでルビが書かれていましたが、漢字のすぐ横にルビを振る「振りルビ」にしたのは、当時の印刷技術としては画期的なことでした。それは、「ひらがなさえ読めれば小さい子どもでも、ひとりで辞書をひいて学習を進められるように」という、公文式の「自学自習」の考え方が生きているからです。

また、一番最近の2011年の第4版への改訂では、表紙を紙製から、より柔らかな樹脂製にして子どもが扱いやすくしたり、言葉は1000語増えても第3版より軽量化させたりしました。また紙の色も「クリーム色がかったものは古めかしく見えるので、真っ白の方がいい」という子どもたちの意見を取り入れて紙質を改良するなど、「子ども」を主語にした改訂を重ねています。

たくさんの言葉を載せることより、子どもにとって必要な言葉をしっかりと例文で示す

一般的な辞書では見出し語のすぐ後に「意味」があり、その後に「例文」が続きますが、くもん出版の辞書は「例文」が先に出てきます。「意味よりも先に例文を」は、初版から貫いてきたポリシーです。経験や体験、言葉の蓄積が少ない子どもにとって、意味を説明する言葉そのものが難しかったり、意味が概念的で具体的なイメージがわかないことがあります。

たとえば「舌打ちをする」の意味は「舌を上あごに当てて鳴らすこと」。これではピンとこなくても、「くじにはずれて『ちぇっ』と思わず舌打ちしてしまった」という例文を読めば、使う場面やニュアンスが伝わってきて、より深く理解することができます。一般的な辞書では1行で終わるような例文も、多いときは3~5行も使ってよりいろいろな例文を示しているのは、使う側の子どもの立場で考えた結果なのです。

ふせんを貼ることからヒントを得たシールブック シールを貼ることで辞書の使い方を楽しく習得してほしい


くもんの辞書引きれんしゅう シールブック

サイズや段組みを変えるなどした『くもんの辞書引きれんしゅう シールブック』の試作品

2014年1月に新たに刊行された『くもんの辞書引きれんしゅうシールブック』は、辞書を使う子どもたちの様子を見て生まれたものです。「さし絵」「意味」「見出し語」がランダムに空欄になっており、当てはまるシールをシールシートから探して貼っていきます。「シールを貼る」という行為を通して国語辞典の仕組みや使い方、おもしろさを体験できる、幼児・児童(小学校低学年)向け学習教材となっています。

このシールブックの企画が生まれたのは、担当者が、調べた言葉にふせんを貼る「辞書引き学習」の現場を訪れたときのこと。子どもたちが100枚、200枚とふせんを貼りながら嬉々として学習している様子を見て、「ふせんを貼るというのは、シールを貼る感覚に近いのでは」と感じたのです。ちょうど何か楽しい仕掛けを用いて「プレ辞書引き教材」を開発したいと考えていた開発担当者は、「シール貼り」を取り入れたお手製のサンプルをつくって、さっそく子どもたちにモニターをしてもらいました。すると、「今日はこれで終わりです」と言っても、どの子もやり続けるほど大好評。そして、実際の出版へとつながったのです。

今、世の中の流れは速く、新しい言葉がどんどん生まれます。辞書も、イラストひとつとっても、「テレビ」が分厚いブラウン管タイプだったものが液晶の薄型になるなど、「もの」の変化と「言葉」の変化に応じた改訂が必要になります。辞書は1冊購入したら終わりでなく、なるべく新しいものを定期的に買い換えて欲しいものです。また、言葉を調べるだけでなく、前後にある言葉や例文、欄外のクイズを読んでみるなど、「読み物」としても辞書に親しみ、言葉の感覚を磨いていって欲しい―。くもん出版の辞書には作り手のさまざまな願いが込められています。

公文式教材が「子どもから学ぶ」の精神で子どもたちの様子を観察しながら改訂を重ねているのと同様、くもん出版も、子どもたちの目線にたったものづくりをこれからも目指していきます。

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くもんの学習小学国語辞典

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