子どもは宝 -親子の絆、地域の絆- 〜江戸の子どもの姿を通じて、現代の教育や子育てについて考えてみませんか〜
子ども浮世絵の中には、母と子の細やかな情愛を描いた「母子絵」という一群があります。
寒い冬、裸の子どもを懐で暖めている母親。子どもの着物を、火鉢のはいった籠にかけ、暖めています。着物の背中にはお守りのくくり猿がつけられ、病魔が入りこまぬよう、背縫いもしてあります。見つめあう母と子。温かいぬくもりの感じられる母の懐にすっぽりと包まれて、子どもはからだと心で、人としての礎となるこの世に対する安全や安心を感じ取っているかのようです。
母子絵には、日常生活のあらゆる場面で、子を抱きしめ、おんぶし、語りかける母の姿が数多く描かれています。
「江戸名所百人美女 溜いけ」 歌川豊国(三代)
(公文教育研究会蔵)
バックナンバー
2006年1月
親子の絆、地域の絆
2006年7月
2006年8月
2006年10月
2006年11月
地縁や血縁が薄れ、子育てが困難になったといわれる現代。多くの子育て中のお母さんは、「よい子に育てなくては」という強いプレッシャーと不安を感じながら、孤独の中で子育てに奮闘しています。
乳幼児期にしっかりとした親子の絆を結ぶことが、やがては周りの人や社会に対する信頼につながっていくといわれています。
子どもは社会の宝です。例えば子育ての不安や悩みを直接聞いてあげたり、子どもを預かって育児中のお母さんがリフレッシュできる時間を作ってあげたり。お母さんたちが安心して、いつも笑顔で子どもの心に寄り添えるよう、私たち大人は育児中の親を理解し、応援してあげることが必要なのです。
子育て中の親子に向けて、地域の大人がちょっとした関心を持ち、
思いやりの眼を向け、助け合う。
そんな小さなやさしさの輪が、次代を担う子どもたちを
しっかりと育てることにつながるのではないでしょうか。
子どもは宝へ戻る