谷田部暢子先生
(2001年1月開設)
母親である私たちが最高に輝ける仕事です

谷田部暢子(やたべようこ)先生(2001年1月開設)
1男1女の母。大学卒業後に一般企業に就職し、結婚・出産後は調剤薬局に正社員事務職として勤務。2人の子どもがKUMONに通い、息子が小学校入学後の、2001年1月、神奈川県内に公文式教室を新規開設。
サザエさんのお家のように、おやつを用意して子どもの帰りを待つ母親になりたい。私の母が仕事を持っていたためでしょうか、小学生の頃はそういう気持ちもありました。一方で、担任の先生に憧れて教師になりたいという気持ちも芽生え始めてもいました。やがて高校受験を前にし、将来を考えたとき、女性が仕事をする意義がわかってきたのでしょうね。「絶対仕事を持つんだ」と考えるように変わっていきました。
大学では教職課程を取りましたが、卒業後は一般企業に就職。結婚も子育ても仕事もしたいと考えていました。結婚後、都内から今の住所に移り、今度は調剤薬局で正社員の事務職として働き始めたのです。しかしフルタイム勤務なので、子どもの運動会などの学校行事に参加すると、周囲に迷惑をかけるなど、不自由さを感じていたことは事実です。
そこで、娘がKUMONに通い始めたのをきっかけに、くもんの先生に。すると子どもたちと向き合う時間も増え、学校行事の参加や、習い事への送迎もできるようになりました。自分の裁量で時間を作れるので、子育てと仕事の両立ができる、理想の仕事だと思いますね。自分の子育てが、くもんの先生としての指導に役立ち、教室で子どもたちと接することが、自分の子育てに役立つ。その相乗効果はほかの仕事では味わえないと、10年続けて強く実感しています。一般企業では、まだまだ結婚や出産が女性には不利になりがちですが、くもんの先生の仕事では強みになるんです。そこがくもんの先生の、最大の魅力とも言えますね。
無限に広がる出会い。これが、くもんの先生になってよかったと思うことです。この出会いが、刺激的かつ魅力的なのです。たくさんの子どもたちと出会い、一人ひとりの気持ちや夢に、いかに寄り添って応援できるか。それが、この仕事のやりがいであり、私の生きがいとなりました。
保護者の中には、どうしてもお子さんの悪いところに目が行ってしまい、子どもをほめるのが苦手な方もいます。私も男の子を育てているので、気持ちはよく分かります。男の子は結構心配をかけるので、母親はつい手も口も出したくなりますよね。そういうお母さんには、「私にはこのお子さんが高校生になったときの姿が見えるようです」と話します。本当に目に浮かぶんです。教室でハラハラしながら見守っていた子どもたちが、数年後にはしっかりとした将来の目標を持つようになった姿を何人も見てきましたから…。
子どもは変わりますよ。変わった瞬間から、どんどん成長していきます。その奇跡のような姿を目の当たりにすると、もうこの仕事はやめられませんね。
教室スタッフの皆さんとの出会いも、かけがえのないもの。子どもたちが勉強しやすい環境を作るのはもちろんですが、教室スタッフが働きやすい場にすることや、笑顔を絶やさないようにすることを常に心がけています。教室スタッフの協力があってこそ、子どもたちを伸ばしていくことができると考えているからです。
毎週水曜日は、KUMONの研修会や講座に参加したり、ほかの教室の先生方との交流に時間を当てたりしています。そこでは、年齢やキャリアの垣根はなく、多くの先生方や社員の方と語り合い、刺激し合っています。
KUMONは学びと成長の集団。会えば、時間が経つのも忘れ、教室運営や公文式の理念、指導の話に花が咲きます。研修会や講座で聞けるお話は日常生活に生かせることも多く、知的好奇心も満たされます。私がこの輪の中にいる喜びを強く感じるときでもあります。
くもんの先生の仕事は、女性がその能力や特性を十分に発揮できる仕事です。公文式の根本の目的、理念は「可能性の追求」。それは子どもたちだけでなく、私たち女性にも言えることなのです。私たちは、まだまだたくさんの可能性を持っています。妻であり母であり嫁であると、さまざまな制約もあるかと思います。それがくもんの先生になった瞬間に、自分の世界が広がり、人生が楽しいものに変わっていくのです。
教室開設前の研修の場で、先輩の先生から「毎日がKUMONよ」と聞いたときは、ちょっとだけ不安でした。それから10年が経ち、今は自分がそのとおりになっています。子どもは、時が経てばやがて手が離れていくものです。ですから無理せず徐々にそうなっていけばよいのだと思います。
教室で指導する時間以外に、研修、教室だより作り、保護者とのコミュニケーション等々…。子どもが小さい頃は確かに大変でした。でも、先輩の先生たちも通ってきた道なのだから、私にもできるようになるはずだと考えていました。今では、同じ1時間を、30分を、より中身の濃いものにできるようになりました。おかげで得をしているような感じです。毎日がとても充実しています。ちょっとハードルが高いことを達成すると、可能性が一気に広がるんですね。これって、公文式学習と同じなんですよ。
教室は、今日は楽しかったなという日と、大変だったなという日の繰り返しで、日々のこの変化が面白いのです。息子が大学生になったら、教室の時間を今より広げようかと考えています。人生設計にあわせて、そういうビジョンを立てられる点も、この仕事のよいところだと思います。
最初は無理しないで、できる範囲のことを続けていくうちに、教室もわが子も、そして自分自身も成長していく。くもんの先生は、母親となった私たち女性が、最高に輝ける仕事だと心から思っています。この仕事を通して、少しでも社会貢献、地域貢献できることは、大変うれしいことです。たくさんの方に支えられ、お互いに影響しあい、日々感謝しながら生きていける。楽しみながら自分磨きができる。私にとっては最高に魅力的で、ずっと追求し続けていきたい、かけがえのない仕事です。



